「犬が留守番中に死んでた」を防ぐために|留守番中の事故・急変の原因と対策

「犬が留守番中に死んでた」を防ぐために
留守番中の事故・急変の原因と対策

お仕事や外出から帰宅したら、いつも出迎えてくれる犬ちゃんが動かなくなっていた——。「犬 留守番 死んでた」「子犬 留守番 死亡」と検索される飼い主様のなかには、いままさにその現実に直面している方も、「もし留守番中に何かあったら」と不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。留守番中の事故は特別な家庭だけのものではなく、どの飼い主様にも起こり得ます。

大切なのは、過度に怖がることではなく、起こりうることを正しく知り、対策を一つずつ整えていくことです。この記事では、留守番中に起こりうることと、その防ぎ方を具体的にお伝えします。

犬が留守番中に亡くなる主な原因⚠️

布団から顔を覗かせるチワワ

犬の留守番中の死亡事例で多いのは、主に3つのパターンです。それぞれを詳しくご説明します。

主な原因の早見表

原因どんな状況で起こるかとくに注意したい時期・犬
夏の熱中症エアコンの停止・直射日光・閉めきった室内夏、短頭種、留守番中の高温多湿
誤飲・誤食・窒息不在中に電気コードや小物、危険な食べ物を口に好奇心旺盛な犬、子犬
持病の急変ストレスや暑さが引き金となり持病が悪化心臓などの持病がある犬、シニア犬

夏の熱中症

留守番中の事故で、とくに多いのが熱中症です。犬は肉球と鼻先にしか汗腺がなく、発汗によって体温を下げるのが苦手で、人よりも熱中症のリスクが高いとされています。

エアコンが切れていた、日差しが入る部屋だった、窓を閉めきっていた——こうした条件が重なると、室内であっても短時間で体温が上がり、命にかかわる状態になります。「大丈夫だろう」と思った数時間が、危険な時間になってしまうのです。

誤飲・誤食・窒息

飼い主様の目が届かない留守番中は、いたずらや誤飲の事故が起こりやすい時間でもあります。電気コードをかじって感電したり、小さなおもちゃやボタン電池、人の食べ物を飲み込んでしまったりすることがあります。

とくに、犬にとって中毒となる食べ物(チョコレート、玉ねぎ、ぶどう・レーズン、キシリトールなど)を口にすると、留守番中に体調が急変する恐れがあります。

持病の急変

心臓などの持病がある場合、留守番中のストレスや暑さが引き金となって、症状が急に悪化することがあります。ふだんは落ち着いている犬ちゃんでも、環境の変化が負担になることがあるのです。

持病をお持ちの場合は、留守番の時間や環境について、かかりつけの獣医師に一度相談しておくと安心です。

とくに注意したい「子犬」と「シニア犬」の留守番リスク🐾

ラブラドールレトリバーの子犬たち

同じ留守番でも、年齢によってリスクの種類は変わります。とくに子犬とシニア犬は、配慮が必要です。

子犬シニア犬
体温調節機能が未発達で、暑さ・寒さに弱い調節力が落ち、暑さに弱くなる
行動面のリスク好奇心旺盛で誤飲・誤食が多い足腰の衰え、つまずき・転倒
体力・持病体力が少なく、消耗しやすい持病や認知機能の低下が出やすい

子犬の留守番

子犬の留守番は、成犬以上に死亡リスクが伴うため注意が必要です。子犬は体温調節の機能が未発達なため、室温の変化の影響を強く受けます。また、何でも口に入れてしまう時期なので、誤飲事故も起きやすくなります。※1

迎えて間もない時期は、長時間の留守番は避け、サークルなど安全な空間で待てる環境を整えてあげましょう。

シニア犬の留守番

シニア期に入ると、体力の低下や持病、認知機能の変化によって、以前は問題なかった留守番時間でも大きな負担になることがあります。「これくらいの時間なら大丈夫」という感覚を、年齢に合わせて見直してあげることが大切です。

愛犬の命を守る、留守番中の5つの対策🛡️

ペットカメラに映るポメラニアン

ここからは、今日から実践できる具体的な対策です。一つずつ整えるだけで、留守番中の事故は大きく減らせます。

室温・湿度を管理する🌡️

留守番中の事故でいちばん多いのが熱中症です。まずは、犬にとって快適な温度・湿度を知っておきましょう。目安は次のとおりです。

項目目安
室温20〜22℃が快適
エアコンの設定温度18〜25℃程度
湿度30〜60%(人の快適域より低め)

温度や湿度を測るときは、飼い主様の高さではなく、犬ちゃんの背丈(足元に近い高さ)で測ってあげましょう。私たちが快適に感じていても、床に近い高さでは体感が変わることがあり、犬ちゃんには暑すぎたり寒すぎたりしている場合があるからです。留守番させるときは、次の点に気をつけてください。

外気温が25℃を超える日は、エアコンの使用が必須

湿度が60%を超えたら除湿を。90%を超えると、犬にとって非常に危険

エアコンはつけたまま、「人感センサー」「切タイマー」など自動で止まる機能だけをオフに(人感センサーは犬に反応せず止まってしまうことがあります)

暖かい空気は上、冷たい空気は下にたまるため、可能なら1階で留守番を。2階の場合は設定温度を低めに

直射日光が入る窓は、カーテンやすだれで遮る

停電に備え、凍らせたペットボトルや冷却マットも併用する

とくに注意したい犬ちゃんたち🐕

短頭種(パグ・ブルドッグなど)、肥満気味の犬、子犬・シニア犬、心血管系や呼吸器の持病がある犬は、熱中症のリスクが高めです。小型犬や、寒い地方原産の大型犬も暑さに弱いとされます。これらの犬ちゃんは、より涼しめの環境を心がけましょう。

飲み水を複数置く💧

器をひっくり返してしまっても水を切らさないよう、飲み水は2か所以上にたっぷり用意します。倒れにくい器や、給水器の併用もおすすめです。

危険物を片付ける📦

犬ちゃんの目線になって、床に近い高さを点検しましょう。誤飲・窒息のもとになるもの、感電の危険があるものは、留守番前にすべて片付けます。

電気コード、充電ケーブル類

ボタン電池、小さなおもちゃ、ヘアゴムなど

中毒の原因になる食べ物、薬、観葉植物

ペットカメラを活用する📱

外出先からスマホで様子を確認できるペットカメラがあると、異変の早期発見につながります。温度を知らせてくれる機能や、声をかけられるタイプもあります。

分離不安・ストレスをやわらげる💚

留守番を極度に嫌がる犬ちゃんは、不安から体調を崩したり、いたずらや脱走につながったりすることがあります。※2※3短い時間から少しずつ慣らすトレーニングや、お気に入りの場所づくりで、留守番のストレスをやわらげてあげましょう。具体的なトレーニングの方法は、次の章で詳しくご紹介します。

これらの対策をしていても、正直なところ、留守番中のお別れを完全に防ぎきれるわけではありません。持病や、目には見えない体の変化など、防ぎようのない事情が重なってしまうこともあるからです。
しかし、だからこそ、いまできる備えを一つずつ整えてあげることで、死亡リスクを少しでも減らすことが大切です。その積み重ねが、犬ちゃんを危険から守る力になります。

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犬が留守番できる時間の目安と、慣れさせるトレーニング

お手をするトイプードル

犬がひとりで留守番できる時間は、年齢や健康状態、トレーニングの進み具合によって大きく異なります。理想をいえば4時間ほどが望ましいとされますが、現実には暮らしに合わせて、無理のない範囲を見きわめることが大切です。

年齢別・留守番時間の目安

留守番できる時間は、主に排泄の間隔や、体の発達・衰えに左右されます。

年齢留守番時間の目安
子犬(〜生後半年)2〜3時間。排泄リズムが3〜5時間と短く、食事回数も多め。「月齢=時間(5か月なら5時間)」が目安とされることも
成犬(1歳〜)6〜8時間(トレーニング済みなら8〜10時間)。12時間を超える留守番は避けて
シニア犬4〜5時間。体力の低下や排泄コントロールの難しさ、不安感を考え、成犬期より短めに

なお、動物福祉の先進国スウェーデンでは、留守番は6時間までと法律で定められています。※4
ドイツでも、犬を長時間ひとりにすることは認められておらず、場合によっては動物虐待とみなされることがあります。※5
日本の暮らしにそのまま当てはまるわけではありませんが、「長すぎる留守番は犬の負担になる」という考え方は、参考にしたいところです。

留守番に慣れるためのトレーニング

ゴールは、「飼い主様は必ず帰ってくる」という安心感を育てることです。焦らず、犬ちゃんのペースで進めましょう。

①ハウスを安心できる場所にする
留守番の拠点となるハウスを、おやつやおもちゃで「良いことが起こる場所」だと教えます。罰として閉じ込めるのは逆効果です。

②姿が見えなくても平気な状態をつくる
同じ家の中で別の部屋へ数秒〜数分移動し、すぐ戻る練習を繰り返します。落ち着いていられたら、穏やかに褒めてあげましょう。

③外出の「予兆」に慣れさせる
鍵を持つ、上着を着るなど外出の準備をしても、実際には出かけずに座る——そんな練習で、「準備=不安」の結びつきをほどいていきます。

④数分の外出から始める
実際に玄関を出て、1〜2分、5分、10分と、時間をランダムに延ばします。不安そうな様子が出たら、一つ前のステップに戻りましょう。

留守番を成功させる3つのコツ

●出発前にエネルギーを発散させる
散歩や遊びで適度に疲れさせると、留守番中は眠って過ごす時間が増えます。

●「行ってきます」「ただいま」はあっさりと
大げさな声かけは、かえって不安や興奮を高めます。帰宅時も、犬ちゃんが落ち着くまで静かに接しましょう。

●留守番中だけの「楽しみ」を用意する
おやつを詰められる知育玩具(コングなど)を、外出時限定で与えると効果的です。

どうしても長時間になるときは、ペットシッターやドッグデイケア(犬の保育園)などの外部サービスも検討し、犬ちゃんを一人にさせすぎない工夫をしてあげてください。

ペットシッターを探す際は、経験や利用者からの評価、空き状況などを比較できる「Cosewa」のようなマッチングサービスを活用する方法もあります。

もしも留守番中に亡くなっていたら

窓の外を眺めるシーズー

万が一、帰宅して犬ちゃんが亡くなっているのを見つけたら、頭が真っ白になってしまうのは当然のことです。ここでは、落ち着いて行動するための手順をお伝えします。

まず、落ち着いて安置を

体をきれいに拭き、ブラッシングで毛並みを整える

手足が伸びたまま硬直してしまう前に、眠っているような姿勢に整える

保冷剤やドライアイスは布やタオルで包み、頭部・腹部を中心に冷やして安置する(体に直接当てないように注意し、溶けきる前に交換を)

お気に入りのおもちゃやお花を、そばに添える

急いで火葬する必要はありません。まずはゆっくりと、お別れの時間をとってあげてください。

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どうか、ご自分を責めすぎないでください

留守番中のお別れでは、「そばにいてあげられなかった」「留守番させなければよかった」と、ご自分を責めてしまうことがあるかもしれません。けれど、お留守番は暮らしのなかで欠かせないものですし、どれだけ気をつけていても、防ぎようのない事情が重なってしまうこともあります。あなたが愛犬を大切にしてきたことは、犬ちゃんがいちばんよく知っています。

なぜ亡くなったのかが分からず、苦しい思いが続くこともあるでしょう。気になる場合は、かかりつけの獣医師に相談すると、死因についての見立てを聞けることがあります。理由が分かることで、心が少し軽くなる場合もあります。

深い悲しみ(ペットロス)は、大切な存在を失ったときの、ごく自然な反応です。※6
無理に立ち直ろうとしなくて大丈夫です。気持ちを言葉にできる人に話したり、同じ経験をした人とつながったり、ときにはペットロスの相談窓口を頼ったりすることも、心の支えになります。

お別れの時間は、急がなくてかまいません。犬ちゃんと過ごした日々を思い返しながら、ゆっくりと「ありがとう」を伝えてあげてください。

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まとめ|安心して待てる留守番環境を、いっしょに

「犬が留守番中に死んでた」「子犬が留守番中に死亡していた」——そんな悲しい出来事を防ぐために、いちばん大きな力になるのは、事前の環境づくりです。最後に、大切なポイントをまとめます。

  • 留守番中に多い原因は、夏の熱中症・誤飲や誤食・持病の急変
  • 夏場は室温だけでなく湿度も大切。60%を超えると熱中症のリスクが高まる
  • 子犬は体温調節と誤飲、シニア犬は体力低下と持病に注意
  • 室温湿度の管理・飲み水の複数設置・危険物の除去・ペットカメラ・分離不安のケアで、リスクは大きく減らせる
  • 万が一のときは慌てず安置し、ご自分を責めないこと

今日からできる対策を一つずつ実行して、犬ちゃんが安心して待てるお家をつくっていきましょう。そして、もしもお別れの時を迎えたときは、どうか一人で抱え込まず、私たちのような専門家にご相談ください。最期の「ありがとう」を、いちばん納得のいくかたちにするお手伝いをいたします。

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この記事の執筆者

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ペット火葬
ハピネス 編集部 S・A

愛犬・愛猫・愛鳥など8匹以上を見送った経験を持ち、現在も愛犬と暮らす動物愛好家。初代愛犬を満足に供養できなかった経験からペット火葬ハピネスへ入社。あたたかなペット葬儀のための情報を発信。私生活では動物保護ボランティアへの支援を行っている。

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