モルモットが亡くなったらどうする?おすすめの葬儀方法は?

モルモットは突然死することもあるため、十分にお見送りの準備ができないこともあります。

何より、ペットちゃんが亡くなったショックでどうすればいいか分からなくなる方も多いはずです。

このページではモルモットの安置から葬儀方法の選び方までの流れを紹介します。

供養方法も紹介しますので、大切なモルモットを悔いなく見送りたい方は参考にしてください。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

モルモットが亡くなったらやること

モルモットが亡くなったらどうする?おすすめの葬儀方法は?

モルモットの寿命は約5~8年と、小動物の中では比較的長寿です。

しかしペットとしてメジャーな犬や猫と比べると飼い主様と一緒に過ごせる時間は短いです。

大切なモルモットが亡くなったら、以下の3つのことを行い見送ってあげましょう

供養方法と葬儀方法は亡くなってからではなく、前もって考えておくと後悔無くお別れできます。

そのため、モルモットが元気なうちに家族で話し合っておくのがおすすめです。

そして、残念ながらモルモットが亡くなってしまった場合は、遺体が死後硬直する前に安置して、火葬を手配してあげましょう。

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モルモットが亡くなった際の安置方法

まずは安置を行う

モルモットが亡くなったらまずは安置を行いましょう。

丁寧に安置することでご遺体の腐敗を遅らせ、きれいな状態を保つことができます。

安置に必要な品

・モルモットを納められる大きさの棺(ダンボールやお菓子の箱)

・棺に敷く新聞紙やペットシーツ

・保冷剤(またはドライアイス) ・タオルやハンカチ

必要な品を揃えたら、モルモットを安置してあげましょう。

モルモットを安置する手順

【①体勢を整えてあげる】

モルモットの手足を優しく整え、眠っている時のような体勢にします

目が開いていればそっと閉じてあげてください。

ただし死後硬直が始まっている場合は無理に動かさないようにしましょう。

モルモットの死後硬直

モルモットは体の小さな生き物ですので、死後2~3時間ほどで死後硬直が始まります。

モルモットが亡くなったら死後硬直が始まる前に速やかに安置をしてあげることが大切です。

【②体をきれいにしてあげる

遺体が濡れないよう、固く絞ったタオルで全身を拭きます

特に汚れやすい顔やお尻周りは丁寧に拭き取ります。

それが終わったらブラシで毛並みを整えて見た目をきれいにしてあげましょう。

【③棺の設置と管理】

直射日光が当たらない部屋やクーラーの効いた部屋に棺を設置。

棺に新聞紙やペットシーツを敷いて、ご遺体をそっと寝かせます。

安置期間中に口やお尻から体液などが溢れてくることがあります。

汚れたらその都度敷いている新聞紙などを交換し、汚れた箇所を拭き取ります。

【④遺体を冷やしながら、葬儀方法を決める】

保冷剤をタオルなどで巻き、ご遺体の周りに並べます。

特に頭部と内臓の集まるお腹はしっかりと冷やしておきます。

冷やすことは腐敗を遅らせるために最も重要ですので、保冷材はこまめに交換してください。

適切な安置を行うと夏は1日~2日、冬は2日~3日ほどはきれいな状態を保つことができます。

その間に愛すべきモルモットに今までの感謝を伝えてあげたり、葬儀方法などを考えます。

モルモットのご遺体は土葬?火葬?

後悔の無い供養方法を考える

安置したモルモットの遺体は、大まかに「火葬」「土葬」することになります。

丁寧に供養したい場合はお骨が残る火葬がおすすめ

モルモットをきちんと供養してあげたい場合は、お骨が残る火葬を選ぶのがおすすめです。

【お骨が残っていると供養の幅が広がる】

モルモットを供養する方法は、飼い主様のご要望に沿って選ぶことができます。

お骨を残しておけばご要望通りの供養を行えるため、迷った場合は火葬するのがおすすめです。

近年は埋葬だけではなく、お骨を家で管理する手元供養を選ぶ飼い主様も多いです。

主な供養方法
  • 骨壺に入れてご自宅で供養
  • ペット用の仏壇や祭壇に飾る
  • お骨の一部をメモリアルグッズに納めて持ち歩く
  • 将来飼い主様のお墓に埋葬する
  • ペット霊園に埋葬する
  • お庭に埋葬する

選択肢は無数にあるため、ふさわしい方法はじっくり考えて選ぶ必要があります。

モルモットは突然死することもあるため、急いでお見送りする必要に駆られる場合も多いです。

後悔しないように、お骨を手元供養してゆっくりと供養方法を考えるのも手です。

火葬のメリットと火葬を依頼する場所

モルモットを火葬するメリットは以下の通り。

火葬のメリット
  • 衛生面でのトラブルを避けられる
  • お骨が手元に残る

近年の火葬炉の性能向上に伴い、体が小さいモルモットでもきれいにお骨が残ります。

ただし、返骨してもらいたい場合は火葬業者に依頼する必要があります。

【火葬の種類】

モルモットの火葬は「自治体」「ペット火葬業者」「霊園」に依頼できます。

その内、返骨してもらえるのはペット火葬業者と霊園の2つの方法です。

自治体の場合は「有料で遺体を引き取ってもらう」「可燃ゴミとして出す」2つの方法があります。

ただし、こちらの場合は返骨されず、遺体は合同供養、もしくは他のゴミと一緒に処理されます。

対して火葬業者や霊園の場合は火葬に加えて法要も依頼でき、丁寧に弔えます。

火葬業者や霊園に依頼する場合でも、返骨されるか事前に確認しておきましょう。

土葬の特徴とメリット

土葬はモルモットの遺体をお庭など私有地に埋葬する供養方法です。

遺体はおよそ10年~20年と長い時間をかけて分解され、土に還ります。

土葬のメリット
  • モルモットが自分の身近で眠ってくれる
  • 遺体を自然に還せる

【私有地以外への土葬は厳禁】

モルモットを私有地以外の場所に土葬することは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」※1 の違反となり罰せられます。

土葬は必ず私有地で行うようにしましょう。

また、どうしてもモルモットを土葬したい場合は「プランター葬」を行うのも手です。

※参考サイト

※1 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」

モルモットの遺骨の供養方法は?

モルモットのご遺体は土葬?火葬?

安置ができたら、葬儀方法よりも先に供養方法を考えてみましょう。

モルモットの供養方法は大まかに「霊園・墓地に埋葬」「手元供養」「プランター葬」の3つの方法があります。

それぞれメリット・デメリットがあるため、飼い主様の考えで選ぶのがおすすめです。

しかし、どうしても迷う場合は「これからペットちゃんとどのように関わっていきたいか」を考えるのがおすすめです。

お別れが寂しい場合はお骨は身近な場所で供養

筆者の友人は愛猫を共同墓地に埋葬しましたが「この選択を後悔しているし、今でも寂しく感じている」と話しています。

理由を聞くと「祭壇の写真ではなく、あの子自身に声をかけてあげたいから」「急いで埋葬することを決めなければ良かった」とのことでした。

供養方法を急いで決めると後悔することがある、という好例です。

近年ではメモリアルグッズへの納骨など、手元供養にもたくさんの選択肢があります。

一旦骨壺のままで手元供養して、納得できる結論が出てから供養方法を選んでも遅くはありません。

そのため、まずは飼い主様がどのように供養したいかを考えるのがおすすめです。

「手元供養」「プランター葬」はペットちゃんを身近に感じられる

「まだ亡くなったことを信じられない」「近くで眠っていてほしい」など、ペットちゃんと離れたくない場合は「手元供養」「プランター葬」が最適です。

・手元供養

お骨を骨壺などに納めてご自宅に置いておく供養方法です。

いつでもペットちゃんの存在を感じられるメリットがあり、大好きなモルモットとずっと一緒にいたい飼い主様には特におすすめです。

他にもキーホルダーにお骨の一部を納めて持ち歩いたり、ペット用の仏壇を飾るなど手元供養のバリエーションは豊富にあります。

・プランター葬

ご遺体や、火葬後のお骨を土を敷いたプランターに埋める供養方法です。

ご自宅に庭が無くても埋葬ができるため、自然に還してあげたいと考える飼い主様におすすめです。

プランターにはモルモットに似合うお花を植えてあげると、お花の成長が楽しめる上に見た目も華やかになります。

「墓地・霊園への埋葬」はペットちゃんがゆっくり眠れる

墓地・霊園は自然豊かで静かな場所にある場合が多く、ペットちゃんがゆっくりと眠れる環境です。

定期的な法要や永代供養をお願いできる場所もあるため、お骨の管理が大変な場合でも安心です。

・墓地・霊園に納骨

モルモットは火葬後すぐに埋葬することもできますが、飼い主様の希望日に納骨することもできます。

埋葬のタイミング
  • 四十九日や一周忌など法要のタイミング
  • 「一緒のお墓に入りたい」など、事前に決めておいたタイミング
  • 心の整理がついたタイミング

また、合同火葬を選んだ場合は他のペットちゃんと一緒に眠ることになります。

モルモットも毎日賑やかに過ごせるはずです。

まとめ

モルモットが亡くなったら、まずは落ち着いて遺体を安置してあげましょう。

モルモットは死後2~3時間程度で死後硬直するため、できるだけ早めに遺体をきれいにしてあげて棺に納め、お腹を中心に冷やしてあげましょう。

安置後は供養方法を決めます。

霊園・墓地への埋葬に加えて、大切なモルモットを身近に感じられる手元供養やプランター葬など様々な選択肢がありますので、じっくり考えてご自身の価値観にあう方法を選びましょう。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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