大切に飼っていた熱帯魚が死んでしまった際、どのように供養すればいいかご存知ですか?猫や犬などのペットちゃんの場合はペット火葬を利用される方がほとんどですが、熱帯魚や金魚はどのように供養すればいいのか分からないという方も多いと思います。そこで今回は熱帯魚の死後どのように供養すればいいかについて詳しく解説していきます。
熱帯魚は死後、浮く場合と沈む場合があります。原因やタイミングによって浮く場合と沈む場合があると言われていますので、それぞれ詳しく解説していきます。ペットちゃんがどのような原因で亡くなったか知ることで、他の熱帯魚に対策することができますのでぜひ参考にしてください。
熱帯魚が死後浮いている場合は、遺体が腐敗し始めています。つまり浮いている熱帯魚は腐敗が始まっているということなので、すぐに水槽から取り出してあげましょう。
熱帯魚は亡くなった直後は沈み、腐敗が始まると浮かんできます。また、亡くなった後時間が経っても浮かんでこないこともあります。そのような場合は、餓死や老衰が原因で亡くなったことが多いです。餓死や老衰は遺体の腐敗が穏やかですぐに浮かんでこないことが多く、死後2~3日経過しても遺体が浮かんでこないことがあります。
熱帯魚の死後はどのような対応をすればいいのでしょうか。大切なペットちゃんが亡くなった姿を見たら、悲しくて何をすればいいのかわからないという方も多いと思います。しかし、亡くなった原因によってはすぐに対応してあげないと他の熱帯魚にまで悪影響を及ぼすこともありますので、ぜひ参考にしてください。
亡くなってしまった熱帯魚を水槽に放置していると、水質が悪くなり他の熱帯魚に影響が出てしまう危険もあります。熱帯魚が亡くなっていることを確認したら、すぐに水槽から出してあげましょう。
亡くなった魚の状態を確認しましょう。魚の様子によって亡くなった原因がわかることもあります。
水槽の中に他の魚もいる場合は、他に弱っている魚がいないか確認するようにしましょう。
感染症や水質が汚れている場合は、他の魚に病気が移ることもありますので水槽の水を変えてあげましょう。
熱帯魚が亡くなった際は魚の様子を確認して、原因を調べましょう。原因を知ることで今後同じようなことがないように対策を取ることができます。まだ魚が他にいる場合や今後また熱帯魚を飼う予定のある方はぜひ参考にしてください。
熱帯魚をお店で購入した時点で病気になっていたり、体が弱っていたりすることもあります。そのような場合は、購入時にきちんと魚の状態をチェックすることが対策となります。購入する際に熱帯魚の健康をチェックするポイントなどを確認するようにしましょう。
「白点病」や「こしょう病」など寄生虫が原因で病気になってしまうこともあります。病気によって原因の菌が異なりますので、魚にどのような症状があるか確認してみましょう。また、亡くなる前に異変がなかったかも確認することで病気がわかることもあります。異変を早期発見できれば、対処できることも多くありますので日々魚の様子を確認することが大切です。
水槽から飛び出してしまったことが原因で死んでしまうこともあります。「水槽に蓋をする」「穴をふさぐ」などして熱帯魚が飛び出さないように対策をしましょう。また、早期発見することで死を防ぐことができますので、定期的に数を数えるなどして確認することが大切です。
熱帯魚のフンをそのままにしていたり、餌の食べ残しがずっと残ったままになっていたりすることで水質が悪化し、熱帯魚が次々に死んでしまうというケースもあります。水を足すだけでなく、定期的に水を変え水槽の中を清潔に保ちましょう。
水質の温度や状態が急激に変化することで、熱帯魚がショック状態になり死んでしまうということもあります。このことをPHショックと言います。水替えをする際や新しい水槽に移す際に起こってしまうことがあるため、急激に水質が変化しないように気をつけましょう。
餌の与えすぎで、食べ残したりフンが増加して水質に悪い影響を与えることがあります。一度にたくさんあげるのではなく、少量を数回に分けてあげるようにするといいでしょう。
水槽の中に魚が多い場合は、酸素が減り酸欠になってしまうこともあります。エアレーションやフィルタなどを使って酸素量を増やしてあげましょう。酸素が出る石なども販売されています。
飼っていた熱帯魚の死後、土に埋めてもいいのでしょうか。この章で熱帯魚を埋めてもいいのか、埋める際の注意点などを詳しくご紹介します。
結論を先に言うと熱帯魚の遺体を土に埋めて供養することは可能です。熱帯魚の遺体をご自宅の庭などに埋められる方もいらっしゃいます。しかし、庭に埋める行為は様々なリスクがあるためおすすめできる供養方法ではありません。
熱帯魚の遺体には病原菌や寄生虫を持っている可能性もあります。そのような魚を土に埋めてしまうと、生態系が崩れてしまう可能性があります。また、私有地以外の場所に埋めてしまうと不法投棄となり犯罪になってしまいます。これらのリスクを避けるために、熱帯魚の死後はできだけ土に埋葬しないようにしましょう。
土に埋葬する以外にどのような方法で供養すればいいのでしょうか。この章では実際に熱帯魚を飼われている方が亡くなった際にしている供養方法についてご紹介します。ご自身に合った方法で大切なペットちゃんを供養してあげましょう。
熱帯魚の遺体を一般ごみとして出す方もいらっしゃいます。一般ごみとして出す場合は、必ずお住まいの地域のルールに従いましょう。近所の人の目もありますので、新聞紙などに包んでからゴミ袋に入れるといいでしょう。また、異臭がする場合もありますので、冷凍保存してから出す方もいらっしゃいます。しかし、一般ごみとして出す場合は供養するということではないため、きちんと供養してあげたいと思われている方にとってはあまりおすすめできない方法です。
最近はペットちゃんが亡くなった際、ペット専門の葬儀業者にて火葬される方も多くなっています。猫や犬のような大きな動物だけでなく、熱帯魚のような小さなペットちゃんも火葬してくれる業者もあります。小さな熱帯魚でも綺麗に遺骨を残してくれる業者もありますので、生きていた証を残してあげたいという方にとってはおすすめな供養方法です。
熱帯魚を剥製する専門の業者もあります。大切なペットちゃんをそのままの形で飾って、鑑賞することができます。生前の姿のまま保存できるため、ペットちゃんとお別れしたくないという方にとってはおすすめの供養方法です。
ご自宅の庭などにそのまま魚の遺体を埋葬することは、生態系が崩れてしまうリスクがあります。一方で同じように土に埋葬する方法でも、プランター葬ならばそのような心配はいりません。プランターに遺体を埋葬して、花などを植えて飾ってあげましょう。
今回は熱帯魚の死後どのように供養したらいいのかについて詳しく解説しました。供養はどの方法が正解というものではありません。法律違反や他の人に迷惑をかけない方法であれば、ご自身に合った方法で供養することができます。後から「こうしておけばよかった…」と後悔しないように、どのような方法があるか知ってきちんと検討しましょう。