プレーリードッグが亡くなる前にできること|気をつけたい症状と看取りへの備え

プレーリードッグが亡くなる前にできること|気をつけたい症状と看取りへの備え

つぶらな瞳とぽってりとした体型が可愛らしいプレーリードッグですが、人獣共通感染症であるペストや野兎病を媒介する恐れがあることがわかり、2003年からは日本への輸入が禁止されてしまいました。

今では国内で繁殖されたプレーリードッグのみが販売され希少性が上がっていますが、ペットとしての人気は衰えていません。

そんなプレーリードッグの飼育下での平均寿命は8~10年ほどと言われています。

現在、プレーリードッグちゃんと暮らす飼い主様は「平均寿命も超えて、できるだけ長く一緒にいてほしい」と思っておられるのではないでしょうか。

そのためには、飼い主様もプレーリードッグちゃんの健康管理に努めなくてはいけません。

プレーリードッグが老衰や先天的な疾患以外で亡くなる場合、その原因のほとんどが偏った食事による病気か、事故だと言われています。

ペットとして飼育されているプレーリードッグちゃんは、野生と違い食べるものに困ることがない中、運動不足になりがちで肥満傾向にある子が多いのだそうです。

可愛い我が子におねだりされると、ついおやつをあげたくなってしまいますが、プレーリードッグちゃんの健康のためにも、飼い主様が食べ過ぎに気を付けてあげましょう。

加えて、プレーリードッグちゃんの異変にもすぐ気付けるように、日頃からよく観察しておくことも大切です。

プレーリードッグが亡くなる前には以下のような症状が見られることがあります。

・くしゃみや鼻水が続く、口呼吸している

・食欲がなく体重が減ってきた

・下痢または便秘をしている

・じっとしていて動かない

プレーリードッグが亡くなる前に見られる症状

当記事では、これらの症状について解説し、予防法や対処法をお伝えいたします。

また、プレーリードッグちゃんが最期を迎えたときには悔いなく見送ってあげられるように、生前にできる備えやエンゼルケア(遺体の保清)、安置方法もご紹介します。

ぜひ最期までご覧いただき、プレーリードッグちゃんとの幸せな日々のためにお役立てください。

このページでわかること

プレーリードッグが亡くなる前に見られる症状|予防法と対処法

目を閉じてご飯を食べるプレーリードッグ

プレーリードッグは、弱っていることを周囲に悟られないように平気なふりをする動物です。

そのため、誰が見てもわかるような異常が現れた時には、すでに手遅れになってしまっているかもしれません。

大切なプレーリードッグちゃんと突然の別れになってしまわないためにも、日頃からよく観察して、普段と違う行動や様子はないかをチェックしておきましょう。

また、触れ合いの中で身体的な異常がないかを確認することも忘れてはいけません。

早期発見・早期治療がプレーリードッグちゃんの命を助けることにもつながります。

プレーリードッグが亡くなる前に見られることが多い、とくに気をつけたい症状は以下の4つです。

・くしゃみや鼻水が続く、口呼吸している

・食欲がなく体重が減ってきた

・下痢または便秘をしている

・じっとしていて動かない

プレーリードッグが亡くなる前の症状

ここでは、これらの症状について詳しくご紹介しますので、見かけたらすぐに対処してあげてください。

くしゃみや鼻水が続く、口呼吸している

私たち人間であれば「軽い風邪かな?様子を見ようか」と思う程度のくしゃみや鼻水、鼻づまりによる口呼吸も、プレーリードッグにとっては要注意の症状です。

考えられるのは「風邪」「アレルギー」「オドントーマ(歯牙腫)」です。

●風邪

寒さに弱いプレーリードッグが風邪を引かないように適温(20~28℃)を保ってあげるのは大前提ですが、飼い主様の風邪菌がうつってしまうこともあるので気をつけてあげてください。

悪化すれば肺炎になってしまうこともあるため、早めに動物病院を受診しておくと安心です。

予防法

・飼育環境を清潔に保つ

・適温(20~28℃)を保つ

・触れ合う前には手洗いうがいを徹底する

対処法

・飼育温度の見直し

・動物病院を受診する

●アレルギー症状

ケージ内の敷材にチップ材を使用している場合や細かなホコリでアレルギー反応が出ることがあります。

他にも人間と同じように花粉やダニでアレルギーを起こす子もいるようです。

くしゃみがなかなか治らないにときは動物病院を受診して治療を受けましょう。

予防法

・飼育環境を清潔に保つ

・空気清浄機を使用する

対処法

・飼育環境の見直し(掃除の徹底、敷材の変更など)

・動物病院を受診する

●オドントーマ(歯牙腫)

プレーリードッグは上下の前歯(切歯)が生涯 伸び続けるのですが、不正咬合(歯並びやかみ合わせが悪い状態)や落下事故、金属製のケージを強くかじり過ぎるなどが原因で、歯根部がこぶ状に腫れることがあります。

これをオドントーマ(歯牙腫)と言い、このこぶが気道を塞いでしまうと鼻炎や呼吸困難といった症状が出ます。

普段プレーリードッグは鼻呼吸をしているのですが、鼻の気道が塞がれてしまうため口呼吸せざるを得ません。

しかし口呼吸はあまり上手ではないため呼吸困難に陥りやすい、というわけです。

発見が遅れると肺炎や心不全、鼓張症(胃や腸内にガスが溜まり腹部が異常に膨らむ病気)を併発して死に至ることも多いので用心しましょう。

予防法

歯の伸びすぎ、欠けたり折れたりを防ぐことが大切

・チモシーなど繊維質で硬めの食事を中心にする

・かじり木を与える

・落下事故を防ぐため、高さのあるケージは使用しない

・部屋んぽ(室内さんぽ)では目を離さず、家具やカーテンに上らないように見守る

・金属製ケージの内側には木製のすのこを貼るなどの対策を行う

・定期検診を受けて、必要なら歯のメンテナンスをしてもらう

対処法

・事故などで歯が折れた、欠けたというときはすぐに動物病院で治療を受ける

・くしゃみ、鼻水、口呼吸の症状が見られたら動物病院を受診する

くしゃみをするプレーリードッグ

食欲がなく、体重が減ってきた

老化に伴って基礎代謝が低下し、徐々に食欲が落ちてきてしまうのは、プレーリードッグに限らずどの生き物にもある自然なことです。

このような場合では、プレーリードッグちゃんが少しでも食べやすいように「ソフトタイプのフードに変える」「野菜をすりおろして与える」「好物をあげる頻度をやや増やす」など、食欲が増すような工夫をしてあげましょう。

対して、まだ若いプレーリードッグが食欲不振になり、体重が減ってしまっているのであれば早急に原因を突き止め、対処しなくてはいけません。

考えられる原因は「歯の異常」「病気」「ストレス」などです。

●歯の異常

プレーリードッグは生涯歯が伸び続けるため、歯が折れる、欠ける、柔らかい餌ばかり与える、などが原因で「不正咬合(歯並びやかみ合わせが悪い状態)」になってしまうことがあります。

上下の歯が噛み合わない、伸びすぎている、などの状態ではご飯が上手く食べられなくなってしまい、結果痩せてしまうのです。

予防法

歯の伸びすぎ、欠けたり折れたりを防ぐことが大切

・チモシーなど繊維質で硬めの食事を中心にする

・かじり木を与える

・落下事故を防ぐため、高さのあるケージは使用しない

・部屋んぽ(室内さんぽ)では目を離さず、家具やカーテンに上らないように見守る

・金属製ケージの内側には木製のすのこを貼るなどの対策を行う

・定期検診を受けて、必要なら歯のメンテナンスをしてもらう

対処法

・事故などで歯が折れた、欠けたというときはすぐに動物病院を受診する

食欲がないプレーリードッグ

●病気

私たち人間も体調不良に陥ると食欲が低下しますが、プレーリードッグも同様です。

これは食べた物の消化吸収にエネルギーを費やすのを抑え、回復のためにエネルギーを使えるようにするためだと言われています。

また、単純に消化器官の機能低下による可能性も考えられます。

予防法

・飼育環境を清潔に保つ

・適温(20~28℃)を保つ

・定期検診を受ける

対処法

・動物病院を受診する

・消化器官が弱っている場合は、獣医師の指示に従って食べやすい食事を与える

●ストレス

プレーリードッグは群れで暮らす動物のため、仲間とコミュニケーションが取れること、そして安心できる環境であることがとても重要です。

単独飼育で飼い主様も留守がちである、騒音や強い臭いがする、など不快な環境ではストレスを抱えてしまいます。

可能であれば2匹以上で飼うのが望ましいですが、難しい場合は飼い主様が時間を作って、しっかりとコミュニケーションを取ってあげましょう。

予防法

・2匹以上で飼う(オス同士では縄張り争い、オスとメスでは繁殖のリスクがあるためメス同士が最善)

・一緒に過ごす時間を十分に確保する

・飼育環境を清潔に保つ

・適温(20~28℃)を保つ

・静かで安心できる環境にする

・穴掘り遊びができる場所や隠れられる場所を作ってあげる

対処法

・飼育環境の見直しをする

・ストレスの原因を取り除く

・自咬症(自分で手や尾を噛んで傷付ける)を発症しているような場合は、すぐに動物病院を受診し治療を受ける

下痢または便秘をしている

糞は、プレーリードッグちゃんの体調を知るための重要な手掛かりになります。

形や色、状態、排便回数を毎日確認しておきましょう。

●下痢・便秘

おやつの与え過ぎや温度の低下で体が冷えて下痢をしている場合は、食事内容や飼育環境を見直すことで症状を改善できますが、細菌や寄生虫が原因の可能性もあるため素人判断は危険です。

下痢が続くと脱水症状を引き起こし、重症化することもあるため注意しましょう。

古くなったエサを食べてしまったり、中毒を起こすチョコレートや観葉植物、タバコの吸い殻などをかじってしまったり、傷んだ水を飲んでしまったりすることで下痢や嘔吐の症状が出ることもあります。

また、便秘は偏った食事やストレス、異物の誤飲・誤食が原因になることもあるため、プレーリードッグちゃんの周囲からは口に入れてはいけないものを排除しておきましょう。

与えてはいけない食べ物中毒の危険がある物
・ネギ類(長ネギ、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)
・ジャガイモの芽
・人間の食べ物(お菓子など)   など
・チョコレート
・観葉植物
・タバコの吸い殻
・人間の薬   など
予防法

・適切な給餌を心掛け、おやつは与え過ぎない

・いつも新鮮な飲み水を用意しておく

・飼育環境を清潔にする

・適温(20~28℃)を保つ

・排泄物の状態確認を習慣にする

・動物病院で定期検診を受ける

対処法

・すぐに動物病院を受診する(プレーリードッグちゃんの糞を持って行くと良い)

お腹の調子が悪いプレーリードッグ

じっとしていてあまり動かない

人間と同じく、プレーリードッグも老いてくると活動量が低下してあまり動き回らなくなってきます。

すでに高齢であるプレーリードッグちゃんで、眠っている時間が徐々に増えてきているなら、飼い主様も「お別れの時が近づいているのだ」と理解して、心の準備をしておきましょう。

少しでも過ごしやすくなるように「ケージ内の段差を極力なくす」「安心できる隠れ場所を増やす」など、レイアウトを見直してあげましょう。

まだまだ元気な盛りのプレーリードッグちゃんが動かずにじっとしている場合は、体調不良やケガが原因と考えられます。

●体調不良、病気

前述のように、くしゃみや鼻水の症状がある、食欲がない、排便の異常など、体調不良のサインが見られた場合は病気の可能性が高いです。

予防法

・落下事故防止のために、ケージや家具、カーテンなどに登らないように対策を行う

・毎日の触れないの中で身体的な異常がないか確認する

・定期検診を受ける

対処法

・飼育環境を見直す

・動物病院で治療を受ける

ぐったりしているプレーリードッグ

プレーリードッグをお散歩させるなら…

プレーリードッグを飼っている飼い主様の中には、外へお散歩に連れて行かれる方もおられるようです。

基本的に、プレーリードッグに散歩は不要とされていて、室内で十分に遊ばせてあげられれば問題はないそうです。

外に連れ出すと、誤って逃がしてしまう可能性もありますし、他のペットちゃんとトラブルになったり、中毒の危険がある植物をかじってしまったり、病気になったりと様々なリスクを伴います。

もちろんお散歩は、プレーリードッグちゃんに日光浴をさせてあげられますし、適度な運動やストレスの解消にもなるため、悪い面ばかりではありません。

自宅に庭があれば、ハーネスを着けた状態で穴掘り遊びや探索遊びをさせてあげるのが一番安全で理想的でしょう。

それでも「プレーリードッグちゃんと一緒に散歩に行きたい」という飼い主様には、以下のことを十分に注意していただきたいと思います。

・頑丈なハーネスを着用させ、リードは絶対に手放さない

・警戒心の強い性格にあわせてストレスのかかる場所には連れて行かない(車の多い場所、他の動物が多い場所、など)

・事前に獣医師に相談し、必要であれば予防接種を受ける

実は、野生のプレーリードッグではまれに狂犬病に感染している個体が見つかっているのです。

犬と違い、プレーリードッグは狂犬病の予防接種が義務化されてはいませんが、外へお散歩に連れて行くなら、感染症のリスクも考えてあらかじめ獣医師に相談しておくことを推奨します。

ペットちゃんの健康を守るのはもちろん、飼い主様や周囲の人への感染予防のためでもあります。

プレーリードッグが亡くなる前にできること|看取りの方針を決める

仲良く寝そべるプレーリードッグたち

プレーリードッグちゃんが安らかな最期を迎えられるように生前から備えておくことは、決して早すぎることではありません。

むしろペットちゃんの命を尊重し、つらいことからも目をそらさず、責任を持って向き合おうとする飼い主様の鏡だと筆者は思います。

ここでは、「看取り時にどう対応してあげるのか」に着目して解説しますので、選択の参考にしてください。

どこで看取る?「動物病院」と「自宅」ではできることが違う

「動物病院」と「自宅」のどちらで看取ってあげたいですか?

それぞれの特徴とできること、できないことを解説しますので、比較して、より飼い主様の想いに沿うほうを選んでくださいね。

●「動物病院」は延命治療や緩和ケアが受けられる

痛みを伴う病気や大ケガで亡くなりそうなプレーリードッグちゃんの場合、動物病院で看取るというのも選択肢の一つです。

ペットちゃんの状態にあわせて、適切な治療や痛み・苦痛を和らげる緩和ケアが受けられるからです。

「最期は苦しまずに逝かせてあげたい」という飼い主様は、動物病院での看取りを検討しておきましょう。

ただし、必ずしも飼い主様がそばに居るときにペットちゃんが最期を迎えられるとは限らないことは心得ておいてください。

できること

・延命治療(命を一時的に延ばす医療的処置)

・緩和ケア(痛みや苦痛を和らげる医療的処置)

できないこと

・必ずしもお別れの瞬間に立ち会えるとは限らない

●「自宅」はペットちゃんに安心して過ごしてもらえる

いつも過ごしている自宅は、当然プレーリードッグちゃんにとって一番安心できる場所です。

もし大好きな飼い主様の腕の中で旅立てたら、それはプレーリードッグちゃんにとって何よりの幸せではないでしょうか。

「最期の時は、家族みんなで看取ってあげたい」という飼い主様には、自宅での看取りがおすすめです。

ただし、自宅での看取りでは命の灯が消えるのを自然に任せて見守るしかありません。

場合によってはペットちゃんの苦しそうな姿を見ているしかできないこともあります。

「痛みや苦痛はできるかぎり取り除いてあげたいけれど自宅で看取りたい」という場合は、かかりつけ医に相談するか、訪問での緩和ケアに対応している動物病院を見つけておくようにしてください。

できること

・看取りの立ち会い(仕事を休むなど、飼い主様自身で調整ができる)

・処方された薬の投与(飼い主様ができる範囲のもの)

・訪問医療を受ける(緩和ケア)*訪問医療が間に合わないこともある

できないこと

・臨機応変な医療的処置(延命治療、緩和ケア)

プレーリードッグが亡くなる前に決めておきたいこと|火葬の方法

訪問ペット火葬車

現在ペットとして飼われているプレーリードッグちゃんたちは、国内で繁殖された個体ではありますが元々は外来生物のため、亡くなった後の遺体をそのまま埋葬することはあまり推奨できません。

とくに死因が病気の場合は、遺体が保有する菌やウイルスが野生生物や自然環境に何らかの影響を及ぼす可能性もありますので、埋葬するにしても火葬を行ってからのほうが良いでしょう。

プレーリードッグちゃんの火葬は、「自治体」「訪問ペット火葬業者」「ペット霊園」のいずれかに依頼することができます。

それぞれ特徴が異なりますので、飼い主が納得して任せられる火葬方法を選択してくださいね。

「自治体」は費用を抑えて火葬ができる

ほとんどの自治体でペットの火葬を行っていますが、その対応は地域によって大きく違います。

基本的にペットちゃんの遺体は一般廃棄物として扱われるため、火葬への立ち会いや拾骨、返骨ができないところが多いです。

中には、個別での火葬や返骨に応じてくれる自治体もありますが、他のゴミと一緒に焼却されてしまう自治体もあるので、利用を検討するなら、お住まいの自治体ではどのような対応になるかを事前に確認しておくことをおすすめします。

利用料金は、「訪問ペット火葬業者」「ペット霊園」と比べて安価なので、「供養方法にこだわりがない」「費用を抑えたい」という飼い主様にはぴったりです。

「訪問ペット火葬業者」は利便性が高く丁寧な火葬ができる

訪問ペット火葬業者は、ペット用の火葬炉を搭載した専用車を用いて火葬を行うため、自由に何処へでも行き来ができます。

自宅や思い出の場所など、好きなところで葬儀ができるうえに、火葬方法も「合同火葬」「一任個別火葬」「立会個別火葬」の3種類から選べるところが多いです。

合同火葬…他のペットちゃん達と一緒に火葬され、遺骨は合同墓地に埋葬される

一任個別火葬…飼い主様のペットちゃんだけを個別で火葬できる。拾骨は火葬業者が行い、遺骨は霊園への埋葬、または返骨が選べる

立会個別火葬…飼い主様立ち合いのもとペットちゃんを個別で火葬できる。飼い主様の手で拾骨することができ、返骨も可能

ペット火葬ハピネスでは、飼い主様宅で葬儀を執り行い、その後火葬車で火葬を行う「自宅セレモニー葬」もご用意しております。

火葬への立ち会いや拾骨、返骨も、あらかじめ希望を伝えておけば、そのように対応してくれます。

飼い主様の想いや要望に沿ったお見送りができるので「丁寧に送り出してあげたい」「家族みんな揃ってお別れがしたい」という方に人気です。

その分、費用は自治体と比べるとやや高額になりますが、「大切な家族を丁寧にお見送りできる」と考えれば決して高すぎるということはありません。

ただし、業者選びだけは慎重に進めましょう。

残念ながら、お金儲けしが考えていない悪質な業者も存在するので、料金の安さだけに注目せず、できれば3社ほどで比較検討することをおすすめいたします。

ペット葬儀士が丁寧に
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「ペット霊園」は火葬から納骨までを一貫して行える

ペット霊園では、人間の葬儀さながらのセレモニーを執り行うことが可能です。

斎場がある同じ敷地内に、火葬炉や納骨堂・墓地があるため、遺骨の埋葬までを当日中に終えることができます。

日頃のお墓の管理も任せられ、年忌法要や供養祭で手厚く供養してもらえるので、「家族の一員として人間と同じように供養したい」「遺骨の管理を頼みたい」という飼い主様におすすめです。

ただし、霊園はアクセス面で不便な場所にあることが多く、そこまでは自力でペットちゃんを連れて行かなければいけないため、車がないと利用しづらいということは知っておいてください。

また、費用には施設利用料なども含まれるため、3つの火葬方法の中では一番高額になります。

プレーリードッグが亡くなる前に考えておきたいこと|遺骨の供養方法

穴から顔を覗かせるプレーリードッグ

火葬後の遺骨をどのように供養していきたいかも、今の内から考えておきましょう。

供養方法には以下の4つがあります。

・手元供養
・私有地やプランターへの埋葬
・ペット霊園への納骨
・自然散骨

「手元供養」はペットちゃんといつでも一緒にいたい方におすすめ

手元供養には、自宅に骨壺を安置してペットちゃんの遺影を祀り祭壇を作る方法や、遺骨を専用のカプセルに納骨してネックレスやキーホルダーとして身につける方法などがあります。

常にペットちゃんの存在を近くに感じることができるのが最大の魅力です。

「いつかはペット霊園に納骨するけれど、心の整理ができるまでは手元で供養したい」「いずれ一緒にお墓に入りたいから、それまでは自宅で一緒に過ごす」というように、飼い主様のお気持ちや生活スタイルの変化に合わせて、後々供養方法を変更することもできます。

「私有地やプランターへの埋葬」はお墓の管理を自分でしたい方におすすめ

私有地やプランターに遺骨を埋葬して、自分でお墓を管理していく供養方法です。

墓標の代わりに植物を植えて成長を楽しむこともできますし、ペットちゃんの分身として可愛がることでペットロスの緩和にも期待ができます。

公有地や他人の土地に埋葬するのは法律で禁止されていますので、その点だけは注意してください。

「ペット霊園への納骨」は手厚い供養を受けさせてあげたい方におすすめ

ペット霊園には納骨堂(霊座)と墓地があります。

納骨堂(霊座)はいわゆる室内型の墓地のことで、天候に左右されずお参りができるのが特徴です。

墓地には「合同墓地(他のペットちゃんたちと一緒に埋葬)」と「個別墓地(飼い主様のペットちゃん専用の墓地)」があります。

中には、飼い主様とペットちゃんが一緒に入れる墓地がある霊園もありますので、「いずれは一緒に」とお考えの方は探してみられると良いでしょう。

「自然散骨」は大自然に還してあげたい方におすすめ 

自然散骨は、遺骨を粉骨(パウダー状に加工)してから海や山に撒くことでペットちゃんを弔う「自然葬」の一種です。

「ペットちゃんを大自然に還してあげたい」という自然志向の飼い主様や、「お墓の継承の負担を家族にかけたくない」という飼い主様に選ばれています。

ただし、散骨はマナーやルールを守って行わなければいけませんし、禁止されている地域もありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

不安な場合は、きちんと許可を得て散骨を行っている専門業者に依頼するのがおすすめです。

プレーリードッグが亡くなったときにしてあげること|エンゼルケア(遺体の保清処置)と安置

空を見上げるプレーリードッグ

愛するペットちゃんが亡くなってしまったときに、冷静でいられる飼い主様はおられないでしょう。

それでも、生前と同じように可愛らしい姿で送り出してあげられるように、飼い主様にはプレーリードッグちゃんのエンゼルケア(遺体の保清処置)安置の方法を確認しておいていただきたいと思います。

プレーリードッグちゃんのエンゼルケア(遺体の保清処置)

エンゼルケア(遺体の保清処置)は、飼い主様がペットちゃんのためにしてあげられる最期のお世話でもあります。

「ありがとう」の気持ちを伝えながら丁寧にきれいにしてあげましょう。

エンゼルケアの意義と目的
  • ペットちゃんの尊厳を守る
  • 感染症予防
  • 飼い主様の心の整理

①プレーリードッグちゃんの体勢を整えてあげる

ペットシーツやバスタオルを敷いた上にプレーリードッグちゃんを寝かせて、体を丸めて眠っているような楽な体勢に整えてあげてください。

目や口が開いているようなら、そっと閉じてあげましょう。

プレーリードッグちゃんの体勢を整える

*死後硬直は、亡くなってから数時間で始まります。
できればそれまでに体勢を整えてください。
すでに死後硬直が始まってしまっている場合は、24時間ほど経って硬直が解けてから体勢を整えましょう。

②プレーリードッグちゃんの体を拭いてあげる

タオルをぬるま湯に浸し、よく絞ってからプレーリードッグちゃんの体を隅々まで拭いてあげましょう。

目や口、足先、お尻周りは汚れやすいところなので、とくに丁寧に拭いてあげてください。

拭き終わったら、ブラシで毛並を整えてあげれば、エンゼルケアは完了です。

プレーリードッグちゃんの体をきれいにする

*遺体からは排泄物や体液が漏れ出てしまうことがありますが、お尻や鼻、耳に綿球やコットンなどを詰めることで防ぐことができます。
もし、それでも漏れてしまった場合は再度きれいに拭いてあげて、ペットシーツなども取り替えてあげましょう。

プレーリードッグちゃんの遺体の安置方法

火葬までの間、きれいな姿を保つためには、プレーリードッグちゃんの遺体を冷やしておくことが重要です。

しっかりと冷却してあげれば、夏場で1~2日ほど、冬場では2~3日ほどは大丈夫です。

①プレーリードッグちゃんの棺を用意する

プレーリードッグちゃんの体が余裕をもって納まるくらいの箱を用意し、中にペットシーツやバスタオルを敷きましょう。

段ボール箱などにペットシーツやバスタオルを敷く

②プレーリードッグちゃんを棺内に寝かせて冷却する

棺の中にプレーリードッグちゃんを寝かせたら、タオルや布で包んだ保冷剤(またはドライアイス)を周囲に配置します。

とくに傷みやすい頭部や腹部は重点的に冷やすようにしてください。

プレーリードッグちゃんを棺に寝かせて冷却する

*遺体が濡れると傷みの原因になります。保冷剤は溶けきるまでにこまめに取り替えてください。
*ドライアイスを使用する場合は、必ず軍手などを着用し素手では触れないようにしてください。
*ドライアイスを使用する場合は、棺を密封せず、部屋の換気も怠らないでください。

③冷暗所に棺を安置する

夏場ならクーラーの効いた部屋、冬場ならヒーターをつけていない部屋に棺を安置してください。

その際、直射日光や空調の風が遺体に当たらないように注意してあげましょう。

火葬までの間は、プレーリードッグちゃんとのお別れの時間です。

今までの感謝や愛情をたくさん伝えてあげてくださいね。

弔いのお花や生前好きだったおやつなどを供えてあげるのもおすすめです。

まとめ

プレーリードッグちゃんが亡くなるまでに、飼い主様ができることはたくさんあります。

まずは、プレーリードッグちゃんが健康で長生きできるように努めること、そして小さな異変にも気付けるようにすることが大切です。

気を付けてあげたい症状は以下の通りです。

・くしゃみや鼻水が続く、口呼吸している

・食欲がなく体重が減ってきた

下痢または便秘をしている

・じっとしていて動かない

プレーリードッグが亡くなる前に見られる症状

そして、いざという時のために看取りへの備えや、火葬・供養方法についても今の内から考えておきましょう。

筆者は、歴代のペットちゃんたちを同じところで火葬してもらい、同じお墓に埋葬してもらっています。

火葬や供養方法があらかじめ決まっていることで、愛する存在を失った悲しみの中でも、慌てずに対応することができると実感しています。

もし、「最愛のペットちゃんとのお別れについて考えるのはつらい」「どうやって決めたらいいのかわからない」という方は、専門家に相談してみるのも一つの方法です。

ハピネスでは、亡くなられたペットちゃんのご供養のことだけではなく、生前相談も承っております。

プレーリードッグちゃんの一生を快適なものにしてあげるために、そして最期のときにも後悔を残すことがないように、たくさん相談して飼い主様とペットちゃんにとって最善の答えを見つけてくださいね。

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この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 S・A

愛犬・愛猫・愛鳥など8匹以上を見送った経験を持ち、現在も愛犬と暮らす動物愛好家。初代愛犬を満足に供養できなかった経験からペット火葬ハピネスへ入社。あたたかなペット葬儀のための情報を発信。私生活では動物保護ボランティアへの支援を行っている。

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