オカヤドカリは死ぬ前に動かなくなる?まずは落ち着いて観察を

オカヤドカリは臆病で、危険を感じると貝殻に引っ込んでしまいます。

しかし、あまりにも長い間貝殻にこもったままの場合は、亡くなっていないか観察が必要です。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

オカヤドカリが動かなくなっても、触りすぎるのは危険です

オカヤドカリが動かなくなっても、触りすぎるのは危険です

オカヤドカリは触られることがストレスになります。

脱皮中などタイミングによっては触ったことが原因で亡くなってしまうこともあるため注意が必要です。

そのため、オカヤドカリが動かなくなった場合は、快適に過ごせる環境を整えたうえで見守るのがおすすめです。

的確に判断を下すためにも、オカヤドカリが動かなくなった場合はその原因を判断することも大切です。

オカヤドカリが動かない原因として考えられるもの

【心配いらない場合】

・脱皮前

・眠っている

・驚いて殻にこもっている

 

【対処が必要な場合】

・ケース内が乾燥している

・ストレスで動けなくなっている

・亡くなっている

まずは焦らずに、よく観察してみましょう。

見間違いの可能性もあります

ヤドカリが動かなくても心配いらない場合もあります。

オカヤドカリは夜行性のため、昼間はじっとしていて動かないことも多いです。

筆者が飼っていたヤドカリも夜に活動している音がするくらいで、昼は貝殻に引っ込んで眠っていました。

動かない場合でも「エサが減っている」など活動している様子があれば、あまり心配しなくていいケースも多いです。

また、ヤドカリの抜け殻は本体と同じ色と形をしているため、一見すると死んでしまったように見えることもあります。

その場合は抜け殻の姿をよく確認してみましょう。

殻に隠れている腹部がちぎれている、一部が透き通っているなどの特徴がある場合は抜け殻です。

オカヤドカリが動かなくなった場合の対処方法をご紹介

オカヤドカリが動かなくなった場合の対処方法をご紹介

オカヤドカリが動かなくなった場合、まずは脱皮を疑ってみるようにしましょう。

脱皮不全は命にかかわります

ヤドカリは脱皮の前にはエサを食べなくなる、目が白くなる、砂を掘り返すなどの兆候があります。

動かなくなる前にこれらの行動が見られた場合は脱皮を疑い、そっとしておきましょう。

脱皮途中は体が柔らかくなるため、ちょっとした刺激でもダメージを与えてしまいます。

その状態で触ると脱皮不全の原因になり、ヤドカリの身を危険にさらすことになるためです。

また、オカヤドカリは砂の中に安全な脱皮用のスペースを作ってから脱皮を行います。

姿が見えなくなると余計に心配になるかもしれませんが、無暗に掘り起こさないことが大切です。

飼育環境を見直す

「水槽内が乾燥している」「温度が下がっている」などの原因で動けなくなっている可能性もあります。

ヤドカリが動かなくなった場合は、まずは環境を見直すことも大切です。

筆者が飼っていたヤドカリも、水槽内の3匹が全員動かなくなってしまったことがありました。

調査すると水槽内の温度が極端に下がっていることに気付き、対処したところ再び活動しだして安心しました。

また、水槽の置き場所も大切です。

ヤドカリは臆病な性格のため、生活音が伝わる場所に水槽を置いている場合は静かな場所に移動してあげましょう。

脱皮の場合は数か月見守る

眠っている場合は数時間もすれば動き出しますが、動かなくなってから数日過ぎると不安になるのは当然です。

脱皮は短くても1ヵ月程度、長い場合は4か月ほどかけて行います。

脱皮は土に潜って行うこともあるので、姿が見えないと心配になる方も多いはず。

しかし、無暗にちょっかいを出してダメージを与えないよう、根気よく見守る事が大切です。

様子を見る間に「ケース内が乾燥していないか」など環境を整えてあげましょう。

考えたくないことですが、亡くなってしまった場合は腐敗臭や遺体の分解が始まるなどの変化が見られます。

亡くなったと確信が持てるまでは、ヤドカリを信じて待つのがおすすめです。

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ヤドカリは死んだら殻から出てくる?この状態で放置しても良い?

ヤドカリは死んだら殻から出てくる?この状態で放置しても良い?

ネットでは「ヤドカリが死ぬと殻から出てくる」というエピソードが語られることがあります。

ヤドカリが死ぬ時は殻を捨てるというのは本当なのでしょうか。

ヤドカリが殻を捨てた状態でいるのは危険

ヤドカリの殻は柔らかい腹部を守り、中に貯め込んだ水分で呼吸を補助する重要なアイテムです。

そのため、殻を脱いだ状態は他のヤドカリや外敵に襲われる、酸欠に陥るなど非常に危険です。

死ぬ前に殻を捨てるケースも考えられますが、殻から出たせいで死んでしまったと考えることもできます。

そのため、飼育しているヤドカリが殻から出ている場合は早めの対策が必要です。

まずは水槽内に異常が起こっていないかを確認してあげましょう。

ヤドカリを殻に戻す方法

  • 別の水槽や入れ物に裸のヤドカリを隔離。(入れ物の中は乾燥しないように湿らせておく)
  • 貝殻をいくつか入れておき、暗くしてしばらく待つ
  • 無事入った場合は元の水槽に戻す。

ヤドカリの安置方法を紹介。乾燥しないように注意

ヤドカリの安置方法を紹介。乾燥しないように注意

脱皮不全を起こさないように、ヤドカリが動かなくなった場合はそっとしておくことが大切です。

しかし、残念ながら亡くなってしまった場合はお見送りの準備をする必要があります。

たくさんの思い出をくれたペットちゃんに感謝を込めて、まずは遺体を安置してあげましょう。

安置するための準備を整える

水槽内に腐臭が漂っている、体の色が変わっているなど、亡くなっていることが分かったらお見送りの準備をしましょう。

遺体を取り出す前に、まずは棺の準備をします。

ヤドカリの棺の作り方

  • タッパー (遺体が無理なく納まるサイズの器)
  • キッチンペーパー (汚れたら取り換える)

棺は直射日光を避けて、できるだけ涼しい場所に置くようにしましょう。

また、猫やカラスなどにイタズラされないような置き場所を選ぶように、注意してください。

安置後は遺体が傷んでしまう前に、安置してから1~2日を目安に供養するようにしましょう。

供養方法を決める

ヤドカリを供養する方法は、大まかに「火葬業者に依頼して火葬する」「プランター葬」が挙げられます。

大切なペットちゃんをお見送りする儀式のため、よく考えて決断するようにしましょう。

供養方法を決める際は「手元にペットちゃんの存在を感じられる品が残るかどうか」を考えるのもおすすめです。

例として「火葬した後にキーホルダーに分骨してもらう」「プランター葬をして花を植える」ことが挙げられます。

旅立ったペットちゃんを身近に感じられることで、見送った後の寂しい気持ちを紛らわせてくれるかもしれません。

ヤドカリの供養方法は火葬・プランター葬の中から選びましょう

ヤドカリの供養方法は火葬・プランター葬の中から選びましょう

ヤドカリを供養する方法は「火葬」「プランター葬」から選ぶのがおすすめです。

火葬方法は2種類ある

ヤドカリを火葬する方法は「火葬業者に依頼 ※1」「自治体の可燃ゴミに出す」ことの2つの選択肢があります。

火葬業者に依頼した場合は、理想通りの供養が行えるメリットがあります。

ヤドカリには骨がないため火葬後は灰になってしまいますが、その灰を分骨してキーホルダーにしたいなど、希望の供養方法がある場合は業者に依頼しましょう。

火葬業者のメリット

  • 返骨してもらえる
  • 丁寧に弔ってもらえる

ヤドカリの遺体は小さいため、ティッシュや紙袋などで包んで可燃ゴミに出すこともできます。

この方法を選んだ場合は料金をかけずに火葬を依頼できるのが最大のメリットです。

しかし、この場合は返骨されないため、悔いが残ってしまう場合も考えられます。

可燃ゴミに出すメリット

  • 料金がかからない
  • 予約を取る必要がない

※1 火葬炉の関係でヤドカリの火葬を受け付けていない業者もあります。

まずは希望する火葬業者に対応可能か確認するのがおすすめです。

ペットちゃんを身近に感じられるプランター葬

プランターに埋葬して、花を植えて弔う供養方法がプランター葬です。

花を植えてお世話することで、旅立ったペットちゃんを思い出せるメリットがあります。

プランター葬のメリット

  • 寂しさを軽減できる
  • 身近に置いておける

「埋葬して土に返してあげたい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、埋葬場所は慎重に選ぶ必要があります。

動物の遺体は廃棄物として扱われるため、私有地以外の場所に埋葬すると不法投棄として罰せられる可能性があります。

違反した場合は「5年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金」が科せられる※1 ため、埋葬は私有地で行いましょう。

ただし、プランター葬なら埋葬場所に迷う心配はありません。

【参考サイト】

※1「不法投棄を見かけたら」大阪市

まとめ

オカヤドカリが動かなくなった場合、無暗に構うと脱皮不全を起こして死んでしまうことがあります。

そのため、動かなくなった場合はよく観察したうえで、見守ってあげることが大切です。

それと同時に「水槽内の温度が下がっていないか」など、動かなくなった原因を推測して対処することも大切です。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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