
愛猫とのお別れが近づいたとき、あるいは旅立ったあとに、「どんなふうに見送ってあげればいいのだろう」と迷われる飼い主様は少なくありません。猫ちゃんのお葬式には、火葬の方法も供養の仕方もいくつかの選び方があります。ご家族の想いに合ったお別れの形を、一緒に見つけていきましょう。

この記事の監修者
高間 健太郎(獣医師)
大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。
猫のお葬式から供養までの流れ

猫ちゃんのお葬式から供養までは、大きく3つのステップで進みます。気になるところから読み進めてください。
📖 火葬の日を迎えるまでの安置の方法は、次の記事でご紹介しています🐈🧊
猫の葬儀・火葬にはどんな方法がある?

猫ちゃんの火葬には、主に「合同火葬」「個別火葬」「立ち会い火葬」の3つの方法があります。違いが出るのは、火葬に立ち会えるかどうか、お骨上げを誰がするか、お骨が手元に戻ってくるかどうかの3点です※1。
| 火葬の方法 | 立ち会い | お骨上げ | 返骨 |
|---|---|---|---|
| 合同火葬 | × | × | × |
| 個別火葬 | × | スタッフにおまかせ | ○ |
| 立ち会い火葬 | ○ | ご家族で行う | ○ |
※立ち会いの可否やプランの内容は、依頼先によって異なります。
合同火葬
ほかのペットちゃんたちと一緒に火葬する方法です。お骨は霊園の合同供養塔などにまとめて納められるため、ご家族の手元には戻りません。
自治体に火葬をお願いした場合も、合同火葬で行われることが多いといわれています。自治体での扱いは地域によって異なるため、お住まいの市区町村のホームページなどで確認しておきましょう。
個別火葬
愛猫だけを1匹で火葬する方法で、「一任個別火葬」とも呼ばれます。火葬への立ち会いやお骨上げはスタッフにおまかせし、骨壺に納められたお骨を受け取ります。お別れの場面に立ち会うのがつらい方や、お骨を持ち帰ってから供養の仕方をゆっくり考えたい方に選ばれている方法です※1。
筆者も愛猫を見送ったときは、個別火葬をお願いしました。お骨を目にするのはつらかったので、お骨上げはスタッフの方におまかせしています。お骨上げをするかどうかは、そのときの気持ちに合わせて選んで大丈夫です。
立ち会い火葬
ご家族が火葬に立ち会い、最後のお別れをしてから見送る方法です。火葬が終わったあとは、ご家族の手でお骨上げをします。
最近は、火葬炉を備えた専用車で自宅まで来てくれる訪問ペット火葬も増えています。住み慣れたお家の近くで、ご家族そろってゆっくりお別れができるのが特徴です。
猫の葬儀・火葬にかかる費用

火葬方法別の料金目安
猫ちゃんの火葬費用は、火葬の方法や体重、依頼先によって変わります。一般的な相場と、ペット火葬ハピネスの料金は次のとおりです。
| 火葬の方法 | 一般的な相場 | ペット火葬ハピネス |
|---|---|---|
| 合同火葬 | 約8,500〜22,000円 | 7,700円(税込)〜 |
| 個別火葬 | 約15,400〜27,500円 | 13,200円(税込)〜 |
| 立ち会い火葬 | 約17,600〜30,800円 | 16,500円(税込)〜 |
| 自治体での火葬 | 約2,000〜15,000円 | ― |
※自治体では数千円ほどで火葬してくれるところが多い一方、返骨されないことも多く、地域によってはほかの廃棄物と一緒に焼却されるところもあります。
※ハピネスでは、立ち会いとお骨上げができるプランとして、「個別火葬プレミアム」と「自宅セレモニー葬」をご用意しています。
📝ハピネスの各プランの内容や、体重ごとの料金を詳しく知りたい方は、料金ページをご覧ください🐈👛
追加料金が発生するケースと確認事項
基本の料金とは別に、次のような場合には追加の費用がかかることがあります。
- ⚖️体重による加算
決められた体重の区分を超える場合 - 🕓時間帯による加算
夜間や早朝にお願いする場合 - 🚙出張費
訪問ペット火葬で、対応エリアから離れている場合 - ➕オプション費用
骨壺や骨袋のグレードの変更、お花、メモリアルグッズ、僧侶による読経など
⚠️ペット葬儀は特別な資格がなくても始められるため、火葬を始めてから追加の費用を求められるといったトラブルも報告されているそうです。
依頼する前に、基本料金とオプションの内訳がわかる見積もりを書面でもらい、追加料金がかかる条件も確かめておきましょう。複数の業者から見積もりを取って比べることも、まったく問題ありません※2。
💡 ペット火葬ハピネスの取り組み
ペット葬儀には、国が定めた資格や基準がありません。そこでハピネスでは、ペット葬儀協会ハピネスが主催する「ペット葬儀士」資格を通して、ご遺体のお手当てや火葬、ご家族への寄り添い方を学んだ人材を育てています。飼い主様が安心して大切な家族を任せられるよう、業界全体の質を高めていくことにも取り組んでいます。
📞ペット火葬ハピネスでは、24時間365日ご相談・お見積もりを受け付けています。料金のことで気になる点があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
猫のお葬式当日の流れ

当日は、お別れの時間から火葬、お骨の受け取りまでを、おおむね次の流れで進めます。
お別れ・セレモニー
STEP1 訪問ペット火葬の車が到着したら、または施設に着いたら、愛猫と最後のお別れをします。好きだったおやつやお花、お手紙などを添えて、ご家族で声をかけてあげてください。読経をお願いしている場合は、このときにお経をあげてもらいます。
火葬・お骨上げ
STEP2 愛猫を火葬炉へお送りします。火葬そのものにかかる時間は30分〜1時間ほどで、立ち会い火葬の場合は、お別れからお骨上げまでで1〜2時間ほどを見ておくと安心です※1。立ち会い火葬では、火葬が終わったあとにご家族でお骨上げをします。
返骨・納骨
STEP3 骨壺に納められたお骨を受け取ります。お家へ連れて帰るほか、霊園や納骨堂へそのまま納骨することもできます。供養の方法は、4章でご紹介しています。
📖当日の服装や持ち物、参列のマナーについては、次の記事で詳しくご紹介しています🙏📿
猫の火葬後はどのように供養する?

火葬を終えたお骨の供養には、決まった形はありません。それぞれの特徴と、どんな方に向いているかを見ながら、ご家族の気持ちに合う方法を選んでください。
自宅で手元供養する
お骨をお家に迎え、骨壺のまま祭壇に置いたり、一部をペンダントやキーホルダーに納めて身につけたりする供養の方法です。見た目ではお骨が入っているとわからない、普段づかいしやすいデザインのものも多くあります。大きな仏壇を用意しなくても、写真やお花、好きだったごはんとお水を添えて、飼い主様なりの祭壇を作ってあげるだけで十分です※3。「猫は家につく」といわれるように、住み慣れたお家で大好きな飼い主様のそばにいられる手元供養は、猫ちゃんらしい供養の形かもしれません。
ペット霊園・納骨堂に納骨する
ペット霊園の個別のお墓や合同のお墓、屋内の納骨堂にお骨を納める方法です。霊園がお墓の管理や供養をしてくれるので、会いたくなったときにお参りに行けます。
費用は、納骨のときだけかかる霊園もあれば、毎年の供養料がかかる霊園もあります。納骨先を決める前に、実際に足を運んで管理の様子やスタッフの対応を確かめ、いつ、いくらかかるのかを聞いておくと安心です。
筆者の愛猫は、これまで見送ってきた犬ちゃん4匹と同じ霊園の、同じお墓に入ってもらいました。先に旅立った家族と同じ場所に眠らせてあげられるのも、霊園に納骨する良さだと感じています。
自宅での埋葬や自然葬を選ぶ
ご自宅の庭など、ご家族が所有する土地にお骨を埋葬する方法です。
雨で土が流れたり、ほかの動物に掘り返されたりしないよう、1m以上を目安に深めに掘ってあげてください。そばにお花を植えてあげるのも素敵ですね。
なお、公園や河川敷、ほかの人の土地に埋めることはできません。また、引っ越しや土地を手放すことも考えて、場所を選んであげてください。
お庭がない場合や、将来の引っ越しが気になる場合は、お骨を粉末状にしてからプランターに納め、草花を育てる「プランター葬」という方法もあります。プランターなら、引っ越しのときも一緒に連れていけます。
このほか、樹木の下に眠らせる樹木葬や、粉末状にしたお骨を海にまく海洋散骨など、自然に還す見送り方もあります。
📝ハピネスでは、愛猫のお骨を海へ還す海洋散骨のお手伝いもしています🚢🙏
📖プランター葬のやり方や必要なものをイラスト付きで解説しています🌷🌼
猫の葬儀・供養でよくある質問

Q. 猫のお葬式は必ず行う必要がある?
A. 猫ちゃんの場合、お葬式をしなければならないという決まりはありません。それでも、一緒に過ごしてくれたことへの感謝を伝え、ご自身の気持ちに区切りをつける時間として、お葬式をされる飼い主様が増えています。大がかりなものでなくても、ご家族らしい見送り方で十分です。
ペット火葬ハピネスでは、住み慣れたご自宅で猫ちゃんのお葬式ができる「自宅セレモニー葬」(29,700円(税込)〜)もご用意しています🏡🙏
Q. 猫のお葬式に喪服は必要?
A. 訪問ペット火葬やペット霊園でのお葬式であれば、喪服でなくても、黒やグレーなどの落ち着いた色の服装で問題ありません。自治体へ依頼して、人のお葬式も行う斎場へ行く必要がある場合は、喪服が望ましいこともあります。
📖詳しい服装や持ち物は、こちらの記事でご紹介しています👗👜
Q. 猫の供養はいつまでにすればよい?
A. 納骨や供養をする時期に、決まりはありません。初七日や四十九日、一周忌といった節目を目安にする方もいれば、気持ちの整理がついてから考える方もいます。ご家族のペースで大丈夫です。
Q. 遺骨を自宅で保管してもよい?
A. お骨をお家で保管することに問題はなく、期限もありません。ただし、お骨は湿気に弱いため、直射日光や湿気の多い場所を避け、ときどき骨壺のふたを開けて風を通してあげるなど、カビ対策をしておくと安心です。
まとめ|希望に合った葬儀・供養方法を選ぼう
猫ちゃんのお葬式は、返骨や立ち会いの希望から火葬の方法を選び、火葬を終えたあとにお骨の供養の仕方を決める、という順番で考えると迷いにくくなります。どの方法を選んでも、愛猫を想って決めたお見送りであれば、それがいちばんの供養になるはずです。
📞どう見送ってあげたいか迷うときは、ペット火葬ハピネスにご相談ください。24時間365日、ご家族のお気持ちをうかがいながら、愛猫にふさわしいお別れの形を一緒に考えます。
【📄 出典】
※1 ペット葬儀の種類 PLAN|一般社団法人全国ペット霊園協会
この記事の執筆者
ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N
愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。















