猫の平均寿命は何歳?愛猫を健康で長生きさせる秘訣について

猫の寿命がどれくらいか考えたことはありますか?

愛猫の寿命を知ることで、愛猫との時間を充実させることができます。

そこで今回は猫の寿命と長生きさせる秘訣についてご紹介します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

猫の寿命

猫の寿命

平均寿命

一般的に猫の平均寿命は15.66歳と言われています。

近年ペットの健康に関する研究が進み、寿命が伸びている傾向にあり、ギネスに記録されている世界一長生きした猫は、38歳3日(記録は2015年12月16日発行)で人間の歳に換算すると、なんと約170歳となります。

猫の年齢を人間で換算

猫は生まれてから1年で人間の歳でいう20歳になると考えられています。

そしてその後1年ごとに4歳ずつ歳を重ねます。

子猫期

生まれてから約6か月までを子猫期と言います。

子猫期は「猫伝染性腹膜炎」「内部寄生虫」「上部気道感染症」「子猫衰弱症候群」「猫免疫不全ウイルス感染症」「猫白血病ウイルス感染症」などの病気にかかりやすくなります。

発熱や下痢、皮膚の炎症など気になる症状が出ればすぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。

青少年期・成猫期

生後7カ月〜2歳を青少年期、3歳〜6歳までの間を成猫期と言います。

青少年期に避妊・去勢手術を受ける猫も多いですが、術後はホルモンバランスが崩れ肥満になりやすい体質になります。

体重管理にも気をつけましょう。

中年期・高齢期

約7〜10歳が中年期、約11〜14歳を高齢期と言います。

中年期・高齢期は徐々に老化が始まり、体の機能が低下していきます。

特に猫は高齢になるにつれて肝臓が悪くなりやすい傾向にあり「腎臓病」や「糖尿病」「がん」などの病気にも気をつけなくてはいけません。

また、「歯周病」や「認知症」など様々な病気のリスクが高まるため注意が必要です。

猫に多い死因

猫に多い死因

猫も人間と同じように近年は生活習慣病が増えてきました。

猫が亡くなる原因を知り、生活習慣を見直すことで病気を防ぎ、長生きに繋がります。

ガン

猫の死因で最も多いのはガンです。

ガンと一口に言っても様々な種類がありますが、特に猫がかかりやすいガンは「皮膚腫瘍」「乳腺腫瘍」「リンパ・造血器系腫瘍」です。

ガンは生活習慣、ストレス、遺伝、ホルモン、加齢など様々な要因が原因と考えられています。

ガンは早期発見と早期治療することで命を助けられるケースが多いため、定期検診や気になる症状があればすぐに獣医師に診てもらうことが大切です。

心臓病

心臓病の中でも猫がかかりやすいのは、心臓の筋肉に異常を引き起こす心筋症という病気です。

心筋症は子猫期から高齢期まですべての年齢で発症する病気です。

初期は無症状なことが多いですが、病気が進行するにつれて「元気がない」「食欲がない」「呼吸が荒い」などの症状が見られます。

現時点では心筋症を治す方法はなく、進行を遅らせたり症状を緩和させる治療になります。

腎不全

猫は他の動物に比べ、腎不全で亡くなるケースがとても多いです。

腎不全とは、その名の通り腎臓の機能が働かなくなる病気です。

腎臓は「血液中の老廃物を尿に排出する」「体内の水分量を調節する」「ホルモンを造る」などの重要な役割があるため、機能が低下するとその他の臓器にまで影響を及ぼします。

猫を長生きさせる秘訣

長生きさせる秘訣

家族同然の猫には一日でも長生きしてもらいたいもの。

そのためには、猫が病気になりにくい環境を整えることが大切です。

室内で飼う

家の外は猫にとって危険がいっぱいです。

猫エイズウイルス、猫白血病ウィルスなどの感染症や交通事故の危険があります。

猫を長生きさせるためには完全に家飼いがおすすめです。

食事の管理

猫が毎日食べるキャットフードは「総合栄養食」と記載された必要な栄養が取れるものを選びましょう。

また、猫は肥満になりやすい動物です。

肥満になると糖尿病など様々な病気になるリスクが上がりますので、エサやおやつの与えすぎに注意です。

適度な運動

猫にとって適度な運動は肥満の防止・ストレス発散になります。

猫は狩猟本能も持っているため、おもちゃで遊ぶのが大好きです。

室内飼いの場合はどうしても運動不足になりがちになるため気をつけましょう。

ストレスを溜めない

猫は綺麗好きな動物です。

食事する場所やトイレ、寝床など猫がいるスペースの環境を整えストレスを溜めないようにしましょう。

また、寂しがり屋の猫もいれば、あまりかまってほしくない猫もいます。

猫の性格に合ったコミュニケーションを取るようにしましょう。

病気を防ぐ

ワクチン接種することで感染症、ノミ、ダニ、フィラリアなどの病気を防ぐことができます。

また、避妊・去勢手術を受けることで様々な病気の発生率を下げることができます。

事前に防ぐことができる病気はできるだけ防ぐことが長生きに繋がります。

健康チェック

定期的に検診を受けましょう。

猫は人間よりも早く成長するため、半年に1回、また高齢になると1年に3回程度が理想です。

また、日頃から猫の体調管理をし、何か気になることがあればすぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。

愛猫の日々の健康チェック項目

日々の健康チェック項目

猫ちゃんの寿命を少しでも伸ばすためには、日々の健康チェックが大切です。

しかし、どのようなことを意識してチェックすればいいか分からないという方も多いと思います。

この章では日々の健康チェック項目をご紹介します。

体重

体重が急に減ったり太ったりしていませんか?

急激な体重の変化は見た目でも判断できるため、日々のスキンシップと一緒に様子を見てあげましょう。

食事・水

食事や水をきちんと取っていますか?極端に食べない、過食しすぎる場合は注意が必要です。

また、水を飲みすぎていたり、尿の量が多くないか確認するのも大切です。

排泄物

便秘や下痢はしていませんか?

また、色や回数、量などもチェックしておくといいでしょう。

体・毛

体を触ると極端に嫌がる、しこりや炎症がある、毛並みが悪くなっているなどの異変はありませんか?

また、毛が抜けていたり、極端に痒そうにしているなどの場合は皮膚に異常が起きている可能性があります。

しぐさ

発作や痙攣、歩きにくそうにしている、動かない、興奮している、など気になるしぐさや行動はありませんか?

特に生活は変わらないのに様子がいつもと違う場合は要注意です。

愛猫の一生を充実させるためにできること

愛猫の一生を充実させるためにできること

人間よりも短い猫の一生。しかし、人生の良し悪しは長さではなくいかに幸せな日々を過ごしたかということが大切だと思います。大切な家族である愛猫の一生を充実させるために飼い主ができることをご紹介します。

コミュニケーションを取る

そっけなく感じる猫ですが、実は飼い主と一緒に過ごすことが大好きです。

一緒におもちゃで遊んだり、撫でたりしてコミュニケーションを取りましょう。

しかし、構いすぎると反対にストレスになることもありますので、反応や性格に合わせてあげましょう。

ご飯タイム

猫はグルメなので、ご飯タイムを楽しみにしている猫も多いです。

栄養も大切ですが、猫が美味しいと感じている食事を与えてあげるようにしましょう。

大好きを伝える

猫は人間の言葉は理解できませんが、話す時の表情や声のトーンを読み取っています。

優しい表情で「大好き」と伝えたり、名前をたくさん呼んであげて愛情を伝えましょう。

まとめ

愛猫が健康で充実した人生を送るためには飼い主の飼い方が大きく左右します。

猫が亡くなってから後悔してしまわないように、大切な家族である猫の健康や幸せを考えて飼うようにしましょう。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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