家族の一員として、私たちに癒しや幸せな時間をくれるペットちゃん。その大切なペットちゃんが亡くなった際はとても悲しい気持ちになりますが、最後までペットちゃんが寂しくないように送り出してあげたいものですよね。最近はペットちゃんの葬儀の際にお供え物を供えることができることが多くなっています。しかし、どのようなものが供えられるのか、またどのような場面でお供えが必要になるのか詳しく分からないという方も多いのではないでしょう。今回はペットのお供えについて詳しくご紹介します。
ペットのお供えとは
人の葬儀やお墓参りの際にお供え物をするように、最近ではペットちゃんを供養する際にもお供えをするという考え方が一般的になりつつあります。これはペットちゃんが家族の一員という飼い主様が増えているということにも関係しています。
お供え物はペット葬儀でのお見送りやお墓参り・ご自宅の仏壇など様々なシーンで供えられます。もちろん、必ず供えなければならないものではなく、飼い主様の宗教や考え方によるものです。
お供え物の種類
ペット火葬のお供え物は必ずしないといけないという決まりはありません。しかし最近は人と同じように華やかに送り出してあげたいと、お供えされる飼い主様が増えています。お供えと一口に言ってもたくさん種類がありますので、この章ではペットちゃんのお供えにどのようなものがあるのかご紹介していきます。
お花(生花)
人の葬儀で供えるお花は百合や菊などお花の種類や色が大体決まっていますが、ペットちゃんの場合はあまりお花の種類に決まりはありません。ただし、一緒に火葬する際に供えるお花は遺骨に色が移ってしまう場合もあるので、濃い色のお花は避けたほうがいいでしょう。
プリザーブドフラワー
仏壇やお墓などに供えるお花は、枯れないプリザーブドフラワーが人気です。犬やうさぎ・インコなどペットちゃんの形をした可愛いらしいものもあり、お供えするだけで明るく華やかになります。
おもちゃ
おもちゃは棺の中に入れることはできないことがほとんどですが、葬儀中に飾ったり仏壇に供えたりすることが多いお供えものです。おもちゃで楽しく遊んでいる姿が思い出されるような大好きなおもちゃを飾ってあげましょう。
おやつ
大好きだったおやつをお供えされる方も多くいらっしゃいます。最近は、供えた後に人が食べられるようなお供え用のお菓子も販売されています。また、本物そっくりなフルーツのフェイクフードなど日持ちを気にせず飾っておけるものもあります。
思い出の写真
家族で映っている思い出の写真や、いつものペットちゃんを思い出すような日常的な写真などをお供え物として飾る飼い主様も多くいらっしゃいます。何枚もの写真を飾ることができるデジタルフォトフレームなども人気です。
シーン別のお供えの選び方
前章ではお供えするものをご紹介しましたが、どのようなシーンでどのような物をお供えたらいいのか分からないという方も多いと思います。この章ではシーン別にお供えの選び方をご紹介します。葬儀やお墓に供える場合は葬儀業者や霊園によって異なりますので、確認するようにしましょう。
棺に入れるお供え
ペット火葬の際、棺の中にお供えできる場合もあります。しかし、棺に入れるお供えはそのまま火葬するため、火葬できるものしか入れることができません。一般的には、お花や写真・手紙・お菓子(袋から出した少量のもの)などが入れることができます。
葬儀会場に供える
一緒に火葬できないものでも、葬儀中に飾ることができる場合もあります。そのような場合は、ペットちゃんが好きだったおもちゃや首輪などを写真と一緒に飾ってあげましょう。
仏壇に供える
ご自宅に仏壇がある場合は、おやつやおもちゃなど生前にペットちゃんが好きだったものを供えている方も多くいらっしゃいます。また、写真を飾って思い出してあげることで、ペットちゃんは喜んでくれることでしょう。
お墓に供える
個人のお墓の場合はお花や好きだったおやつ・水などを供えられることが多いようです。野生の動物が荒らす可能性もあるのでおやつは持ち帰るようにしましょう。また、お墓に頻繁にいけない場合は、お花が枯れないプリザーブドフラワーにされる方も多くいらっしゃいます。
合同墓地の場合は供えることができない場合や供える物が決まっている場合もあるので、必ず霊園に事前に確認するようにしましょう。
知人のペットちゃんへのお供え
ご自身のペットちゃんのお供えをする以外に、知人のペットちゃんにお供え物を贈ることもあると思います。しかし、ご自身がペットちゃんを飼っていなければ、どんなものを贈ってあげればいいかわからないですよね。この章ではご友人や知人のペットちゃんが亡くなった際にお供えとして贈るものをご紹介していきます。
お花
ペットちゃんの葬儀に参列する場合はもちろん、亡くなってからしばらく経った法要や仏壇のお供えなど、どのシーンでもお花は喜ばれます。最近は、花束のまま飾ることができる「マジカルブーケ」やプリザーブドフラワーなどが贈り物として人気です。
キャンドル・線香
仏壇などに飾ることができるキャンドルと線香のセットなども最近は贈り物として人気です。食べ物などの可愛い形をしたろうそくや、火を使わないLEDのろうそくといったお供え物などもあり大変喜ばれています。
写真や写真立て
ペットちゃんと友人が一緒に映っている写真を持っている場合は、現像して写真立てになどに入れて贈ると喜ばれます。また、写真をTシャツやクッションにして贈り物にできるサービスもあり人気です。
お供えに添えるメッセージ
知人へお供えを渡す際にメッセージカードを添えられる方も多く、大変喜ばれます。しかし、どのような言葉をかけたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。ペットちゃんは家族であり、その家族を亡くされた飼い主様の悲しみは計り知れません。デリケートな心情にいる知人をさらに傷つけてしまわないように、言葉選びには十分注意しましょう。この章ではどのような言葉を添えたらいいのか例文をご紹介していきます。
親しい友人などに贈るメッセージ
○○(ペット)が亡くなって寂しいと思うけど、○○ちゃん(友人)と一緒に過ごした日々はとても○○(ペット)にとって幸せだったと思うよ。天国で見守ってくれている○○(ペット)のためにも早く元気になってね。心から○○(ペット)のご冥福と○○(友人)が元気になることを祈っています。
知人へのメッセージ
○○(ペット)ちゃんが亡くなったこと、心からお悔やみ申し上げます。○○さん(知人)のような優しい飼い主様と一緒に過ごせて○○(ペット)ちゃんはとても幸せだったと思います。寂しくなりますが、どうかご自愛ください。
避けた方がいい言葉
「新しいペットちゃんを飼えばいいんじゃない?」「たかがペット」というような言葉はペットちゃんを家族のように思っている方にとってとても失礼な言葉になります。また、「可愛そう」という事も避けるようにしましょう。「あの子は可愛そうだったんだ」と自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。励ますつもりが相手を傷つけてしまうこともありますので、言葉には気を付けましょう。
まとめ
葬儀や仏壇・お墓などのお供えは何を供えてあげればいいか分からないという方も多いと思います。しかし、ペットちゃんのお供えは決まりがないため、ペットちゃんが喜びそうなものを置いてあげましょう。また、知人のペットちゃんが亡くなった際、葬儀に参列することもあると思います。その様な場合は、お供えと一緒にメッセージなどを添えて贈ると喜ばれるでしょう。