
ネオンテトラは初心者にも飼いやすい熱帯魚として紹介されていますが、水質や感染症など、さまざまな原因で突然死してしまうこともあります。
大切なネオンテトラの最後をきちんと見届けるために、正しい供養の方法をご紹介します。
初めにネオンテトラが本当に死んだのか確認する

まず、ネオンテトラが本当に死んでしまったのかを確認しましょう。
小型の熱帯魚はフィルターやろ過槽などに隠れ、病気で動かなくなっているだけの可能性もあります。
手やネットを使って軽く刺激を与えることで、反応があるか確認できます。
また、エラの動きが見られるかどうかも重要な指標です。
エラがまったく開かない場合、死んでいる可能性が高いです。
さらに、体の色が薄く変色していたり、目が濁っている場合には、すでに死後時間が経過していると考えられます。
ネオンテトラが死んだら水槽から取り出して安置する

ネオンテトラの死を確認した後は、他の魚や水槽環境への影響を最小限にするため、速やかに遺体を水槽から取り出してください。
遺体を取り扱う際には、手袋を着用し、専用のネットやピンセットを使用すると衛生的です。
死因が不明な場合や感染症の可能性が考えられる場合は、特に慎重に対処してください。
ネオンテトラの遺体を取り出した後、供養まで腐敗させないよう安置します。
遺体は湿らせた布や脱脂綿で優しく包み、タッパーやジップロック袋などの密閉できる容器に入れて冷蔵保存しましょう。
遺体の冷凍保存は遺体の損傷を引き起こす可能性があるため避けましょう。
また、保存はあくまで一時的なものであり、遅くとも1〜2日以内に供養の準備を始めましょう。
遺体を取り出した後は他の魚や水槽環境への影響を最小限に抑える

ネオンテトラが死んだら、水槽内の他の生き物への影響も考慮する必要があります。
死因が感染症だった場合、他の生き物も死んでしまう可能性があるため、遺体を取り出したあとは水槽内の水を入れ替えましょう。
まず、遺体を取り出した後に、水槽内の水を少しだけ入れ替えます。
全体の30%程度を目安に、カルキ抜きした新しい水を加えることで、水質を改善できます。
ただし、一度に全量を入れ替えると、他の魚にストレスを与える可能性があるため注意が必要です。
さらに、底砂やフィルターの掃除を行い、汚れや腐敗物を取り除きます。
特に死因が病気や感染症だった場合は、設備をすべて交換することも検討してください。
交換後、数日間は他の魚の健康状態を注意深く観察し、異常が見られた場合には早めの対応を心掛けましょう。
ネオンテトラの供養方法を希望に合わせて選ぶ

亡くなったネオンテトラをどう供養するかは飼い主の判断によります。
遺体を燃えるゴミとして処分するか、火葬をして供養するかは飼い主様の意向によります。
ネオンテトラのような小型の熱帯魚の場合、自治体の指示に従って燃えるゴミとして処分することも可能です。
遺体を紙や布で丁寧に包み、他の人の目に触れないようにして処分します。
費用を抑えられるだけでなく、手続きをせずに遺体を処分できますが、愛情を込めてお世話をしていたネオンテトラをゴミとして処分するのは罪悪感を覚えてしまうかもしれません。
ネオンテトラにきちんと敬意を払ってお別れをしたい場合は、火葬がおすすめです。
ネオンテトラを火葬する場合は、小型の熱帯魚の火葬に対応している業者を探して依頼するようにしましょう。
ネオンテトラを火葬したいと相談すれば、遺骨はどのような状態で残るのか、遺骨が砕けてしまう可能性があるか問題ないかなど、火葬後の状態について説明をしてもらえます。
最近では、インターネットを通じて口コミや評判を確認できるため、事前にリサーチを行うことをおすすめします。業者によっては小型の熱帯魚を火葬した事例をホームページに掲載している場合があります。
事例を確認すれば、安心してネオンテトラの火葬を任せられます。
火葬費用は燃えるゴミとしての処分に比べて高額になりますが、愛するネオンテトラを手厚く見送りたい飼い主様におすすめです。
ネオンテトラの遺体は土に埋めたり、川や海に流さない

ネオンテトラの遺体を土に埋めて供養すると、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
一見すると自然に還す行為のように思えますが、水槽内で飼育されていた熱帯魚は、自然界には存在しない病原菌を持っている可能性があり、特に海外産の熱帯魚が持つ病原菌は日本の土壌や生態系にどのような影響を及ぼすかわかりません。
また、埋めた場所が腐敗臭を発することで害虫や害獣を引き寄せ、掘り返されるリスクも高まります。
さらに、川や海に流す行為も避けるべきです。
熱帯魚の遺体にの負った病原菌により、川や海の生態系を破壊してしまう可能性があるためです。
広い世界で過ごしてほしいという飼い主の思いから行う場合もあるかもしれませんが、その愛情を形にするためには、法律に則った方法で供養することが望ましいでしょう。
まとめ
まずはネオンテトラが本当に死んだのかを慎重に確認し、死んでしまった場合は速やかに水槽から取り出し、他の魚や環境への影響を最小限に抑えましょう。
水槽の水質改善や掃除も必要です。供養方法は飼い主様の意向に合わせて選び、火葬や自治体の処分など法律に従った方法を選びましょう。
また、土に埋めたり、川や海に流す行為は環境や法律の観点から避けましょう。
命を尊重し、最後まで心を込めてお見送りをしてあげましょう。