
リチャードソンジリスは活発で人懐っこい性格のリスとして愛されている動物です。
そんな子がいつもより元気がない、ご飯を食べなくなった――といった様子を見せていると、不安で胸が締めつけられるような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
リチャードソンジリスの寿命は飼育下で平均5~10年と言われていますが、老化や食欲低下のサインが出たら、早めに異変に気付いて対応しなければいけません。
リチャードソンジリスが亡くなる前に見せるサインとしては、
・食欲がなくなる
・寝ている時間が増える
・下痢をする
といったものがあります。
こうした行動の変化は、体の不調や加齢による衰えが進んでいる可能性を示していることも少なくありません。
普段と違う様子に気づいたときはできるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
今回はリチャードソンジリスが亡くなる前に見せる行動と、飼い主様がそのときにしてあげられる対処方法について解説いたします。
リチャードソンジリスが亡くなる前に見せる行動と対処方法を解説

リチャードソンジリスは最期が近づいたときに普段と違う行動を見せる場合があります。
①食欲がない
食欲がないのは体調不良の代表的なサインです。
【行動】
食欲がないことがわかるサインとして、
・餌を口にしてもすぐに落とす
・好物を残すようになる
・飲み水をあまり飲まない
・体重が減ってきている
といった様子が見られます。
【原因】
リチャードソンジリスはげっ歯類の仲間で、歯が一生伸び続けるため、不正咬合(歯の噛み合わせ異常)による痛みで食事が取れなくなることがあります。
そのほかにも、肺炎・腸内環境の乱れ・肝臓疾患・ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。
一方で、加齢による食欲低下や餌の好みの変化といった一時的な要因の場合もあります。
【対処法】
まずは餌の状態と飼育環境を確認しましょう。
・餌が古くなっていないか
・飲み水が清潔か
・室温が25〜28℃に保たれているか
歯の痛みがある場合は、ペレットをふやかす・柔らかい野菜を与えるなど、食べやすい工夫をするのも効果的です。
ストレスが原因のときは静かで安心できる環境を整えることも大切です。
それでも食欲が戻らない場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
②睡眠時間が増える
リスは平均で1日約12時間ほど眠る、もともと睡眠時間の長い動物です。
しかし、明らかに活動量が減って睡眠時間が増えている場合は、体調不良や加齢による衰えのサインかもしれません。
【行動】
いつもより活動量が減り、眠っている時間が増えている場合は注意が必要です。
起きていても動きが鈍い・呼吸が浅い・餌への反応が遅いといった様子が見られるときは、体調に異変が起きているかもしれません。
【原因】
リチャードソンジリスの活動量低下には、季節ごとの原因が関係している場合があります。
夏場:熱中症や脱水症状
冬場:気温の低下や代謝の低下
夏場は、熱中症や脱水症状によってぐったりして動かなくなることがあります。
夏場に体温が異常に高くなっていたり、耳や足の裏が熱く感じられる、呼吸が荒い、水をほとんど飲んでいないといった様子が見られたら熱中症の可能性があります。
冬場は、気温や代謝の低下が影響することがあります。
室内飼育では通常冬眠は見られませんが、室温の低下や日照不足によって、意図せず冬眠状態に入ってしまうことがあります。
冬眠中は体温が平常時よりかなり低くなり、体が冷たく、呼吸や心拍も非常にゆっくりになるため、亡くなったと勘違いしてしまうこともあります。
冬眠状態に見えるときは、急に体を温めたり、強くこすったりしてはいけません。
ショック状態を引き起こすおそれがあるため、室温をゆっくりと上げるなど、環境から少しずつ温度を調整しながら様子を見て、必ず早めに動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従って慎重に対処しましょう。
【対処法】
【熱中症・脱水症状が疑われる場合】
・直射日光を避け、風通しのよい涼しい場所へ移動させる
・急激に冷やさず、濡れタオルや保冷剤を布越しに当てるなどしてゆっくり体温を下げる
・飲める状態であれば、常温の水を少量ずつ与える
【冬眠状態が疑われる場合】
・室温を徐々に上げ、25〜28℃程度までゆっくり近づける
・体を無理に動かさず、静かで落ち着いた環境で見守る
これらを行っても反応が戻らない場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。
冬眠状態や熱中症にさせないためには、普段から室温を25〜28℃に保ち、動きや呼吸、睡眠時間の変化をこまめに観察しておくことが重要です。
③下痢をする
リチャードソンジリスはストレスや食事内容の乱れが原因で下痢を起こすことがあります。
【行動】
下痢をしているときのサインとして、以下のような変化が見られます。
・肛門まわりの毛が汚れている
・ケージ内に水っぽい便がある
・元気がなく、じっとしている時間が増える
これらの行動が見られた場合、体内の水分が急速に失われ、脱水症状を起こしている可能性があります。
【原因】
下痢の原因は大きく分けて環境・食事・ストレスの3つに分類されます。
環境要因:気温の変化、湿度の高さ、不衛生なケージ環境
食事要因:食べすぎ、水の飲みすぎ、傷んだ餌や汚れた飲み水の摂取、急な餌の切り替え
ストレス要因:新しい環境への変化、おやつの与えすぎ
餌の切り替えを急に行うと腸内環境が乱れやすいため、少しずつ混ぜて慣らすことが大切です。
【対処法】
下痢を確認したら、まずは以下のように対応します。
・餌と飲み水を新しいものに交換する
・ケージを清潔に保ち、体を冷やさないように温度管理を徹底する(目安25〜28℃)
・下痢が1日以上続く・食欲がない・ぐったりしている場合は、速やかに動物病院を受診する
普段から餌やおやつの量を適正にし、新しい食材を与えるときは少しずつ慣らすようにします。
また、清潔な環境と安定した温度管理を保つことで、腸内環境の乱れを防ぎ、健康を維持しやすくなります。
リチャードソンジリスが亡くなる前に飼い主様ができることは?

リチャードソンジリスの飼育下での平均寿命は約5~10年。
しかし、ストレスを抱え込みやすい動物のため、体調不良に気づかず急死してしまう場合もあります。
もし、あと数年で平均寿命を迎えるなら、慌てないように今のうちにできることを考えておきましょう。
①これからの治療方法について考える
リチャードソンジリスは体が小さく、体調の変化に気づきにくい動物です。
そのため、体調を崩してから慌てて病院を探すのではなく、日ごろから診てもらえる動物病院を見つけておくことが大切です。
あらかじめリチャードソンジリスの診察が可能かを確認し、診療時間や休診日も把握しておくといいでしょう。
また、定期健診を受ける習慣をつけることも健康維持に欠かせません。
リチャードソンジリスは不正咬合や呼吸器疾患などを発症しても初期症状がわかりにくいため、半年〜1年に一度は健康診断を受け、歯・体重・呼吸・内臓の状態をチェックしてもらいましょう。
そして、万が一のときに備えて、「どのような治療を選ぶか」について家族で話し合っておくことも必要です。
高齢や重い病気が見つかった場合、延命治療を希望するか、苦痛をできるだけ抑えて自然な形で看取るか、など事前に方針を決めておきましょう。
いざというときに迷わず、リチャードソンジリスちゃんにとって最も穏やかで幸せな最期を迎えられる環境を整えられます。
普段から信頼できる病院とつながりを持ち、治療や看取りについても冷静に考えておくことが最善の備えになります。
②リチャードソンジリスとの時間を大切にすごす
病院での治療を尽くしても、もうできることが少ない場合は、リチャードソンジリスちゃんのそばに寄り添い、穏やかに過ごす時間を大切にしましょう。
体を撫でて声をかけたり、いつもと同じように名前を呼んであげたりするだけでも、リチャードソンジリスちゃんは安心してくれるはずです。
無理に食べさせたり、動かそうとしたりせず、リチャードソンジリスちゃんのペースを尊重して様子を見守ってください。
飼い主様自身も心身ともに疲れが出やすくなるかもしれませんが、無理をせず、「一緒にいられる時間を大切にしよう」という気持ちでそばにいてあげてください。
愛するご家族であるリチャードソンジリスちゃんの弱っていく姿を見るのは、とてもつらいことだと思います。
それでも、目をそらさず最期の瞬間まで寄り添い、愛情を注いであげることが、リチャードソンジリスちゃんにとって何よりの幸せにつながるはずです。
リチャードソンジリスが亡くなったら遺体を安置する

リチャードソンジリスちゃんが亡くなってしまった後は、体を拭いて清潔にし、生前のように穏やかな姿へ整えてあげましょう。
遺体の安置はリチャードソンジリスちゃんの尊厳を守り、感染症を防ぐとともに、飼い主様の心を落ち着ける大切な時間になります。
リチャードソンジリスの体を拭いてきれいにする
●体勢を整える
動物は亡くなってから数時間で死後硬直が始まります。
体が伸びきったまま硬直すると棺や箱に納めにくくなるため、できるだけ早めに自然な姿勢に整えてあげましょう。
手足は無理に曲げず、そっと体の下に添えるようにし、目や口が開いている場合は優しく閉じてあげます。
● 体を拭いてきれいにする
よく絞った清潔なタオルを使い、毛並みに沿って全身をやさしく拭いてあげます。
特に目・口・お尻まわりは汚れが残りやすいので丁寧に拭き取りましょう。
体が濡れすぎた場合は、乾いたタオルで軽く押さえて水分を取り除き、なるべく体が湿らないようにしてあげましょう。

リチャードソンジリスの適切な安置方法
段ボール箱やお菓子の箱など、体をゆったりと納められる大きさの箱を用意します。
底にはペットシーツや柔らかいタオルを敷き、その上にリチャードソンジリスちゃんを寝かせましょう。
保冷剤やドライアイスを布で包み、遺体の周囲に置きます。
特に頭部やお腹まわりは傷みやすいので重点的に冷却します。
夏場は冷房の効いた涼しい部屋に、冬場は暖房を入れていない部屋で安置しましょう。
直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選んでください。

後悔のないお別れのために葬儀方法を選ぼう
リチャードソンジリスのような小さなペットちゃんでも火葬は行えます。
場所や費用など、飼い主様の希望にあわせて葬儀方法を選択してください。
●自治体による火葬では費用を抑えられる
自治体では行政によるペットちゃんの火葬を実施している場合があり、費用が安く、安心して利用できます。
ただし、立ち会いや拾骨・返骨に対応していない自治体が多く、ほとんどの場合、遺骨は一般廃棄物として処理されます。
理想の供養方法で見送ってあげたい場合は、事前に自治体のホームページなどで対応内容を確認しておきましょう。
供養方法にこだわらず、火葬費用を抑えたい飼い主様に適した葬儀方法と言えます。
●訪問ペット火葬業者による火葬では丁寧なお見送りができる
ペット火葬業者では火葬炉付きの専用車で自宅や指定の場所まで出張して火葬を行っています。
外出が難しい飼い主様や、思い出の場所でお別れをしたい方におすすめです。
日時の相談・立ち会い・拾骨・返骨など希望に対応してくれる業者に依頼すれば、悔いのないお別れができるでしょう。
しかし自治体火葬より費用が高めで、悪質業者も存在するため慎重な業者選びが必要です。
時間や場所に縛られず、人間と同じようにお見送りをしたい飼い主様に適した葬儀方法です。
リチャードソンジリスの遺骨の供養方法は4つ

リチャードソンジリスの遺骨の供養方法は主に4つあります。
①手元供養
遺骨を骨壷に納めて自宅に置いたり、カプセルに入れてキーホルダーやネックレスにして身につけて供養する方法です。
写真や思い出の小物と一緒に飾ることで、いつでもそばにいるような感覚で供養できます。
手元供養をすれば亡くなったリチャードソンジリスちゃんをいつでもそばに感じられるため、喪失感の和らぎや精神的な支えになるでしょう。
お花や好物だったおやつをそばに置いてあげることで、より温かく思い出を振り返ることもできます。
②自宅埋葬
庭やプランターに遺骨を埋葬し、いつでもお墓参りできる環境を作る供養方法です。
遺体をそのまま土に埋める「土葬」とは異なり、骨だけを埋めるため腐敗臭や害虫などが発生しません。
プランターを利用すれば、賃貸住宅や庭のない家でも供養可能です。さらに好きだった植物や小さな飾りを一緒に置くことで、思い出の空間を作れます。
自宅埋葬は毎日お参りしたい方や、亡くなったリチャードソンジリスちゃんを身近に感じたい方に適しています。
そして土を掘って埋める作業自体が、別れの気持ちを整理する時間にもなるでしょう。
③ペット霊園への納骨・埋葬
ペット霊園では人間と同じように年忌法要や供養祭が営まれ、専門スタッフによる丁寧な供養を受けられます。
納骨・埋葬の方法は以下の通りです。
・納骨堂
霊座室内型のお墓に遺骨を安置し、参拝や手向けも可能
・合同墓地
他のペットちゃんと一緒に埋葬されるため、寂しさを和らげることができる
・個室墓地
リチャードソンジリスちゃんだけのお墓で、個別の名前や写真を残せる
中には、飼い主様も将来的に一緒に眠れるお墓を提供する霊園もあります。
④自然散骨
粉骨した遺骨を海、川、山など、自然の中に還す供養方法です。
「自由に自然の中で過ごしてほしい」という思いから自然散骨を選択する飼い主様が増えています。
散骨は私有地や許可を得た場所で行う必要があります。
また、周囲への配慮や法令遵守も必要なので、自然散骨に対応している訪問ペット火葬業者に依頼するのが安全です。
まとめ
リチャードソンジリスは亡くなる前に餌を食べなくなる・寝ている時間が増える・下痢をするなどのサインを見せます。
リチャードソンジリスは体が小さく変化に気づきにくいため、日頃から室温管理や食事の状態を整え、少しの違和感にも気づいてあげることが大切です。
異変が続くときは早めに動物病院へ相談しましょう。
この記事の執筆者
ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N
愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。









